国宝級センター３ (ページ24)

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良い事嫌な事ページ24

風磨side

ある日事務所の会議室に呼び出された6人。

長机に横並びで座り、向かい側には事務所の偉い人とスタッフさん。

『突然ですが、今年も紅白歌合戦の時期となりました。昨年に引き続き、Sexy Zoneさんに出場していただくことが決定致しましたのでご報告に参りました。』

健人「えっ、本当に！？」

A「今年も出られるんですか！？」

デビューしてから連続で紅白に出場させてもらってる俺たちだけど、毎年次はどうなるのか不安で仕方なくなるこの時期。

ありがたいことに毎年聴いてるこの言葉に毎回大喜びするメンバー。

『では、改めてよろしくお願いします。』

その後マネージャーから軽く紅白に向けた話を聞き俺たちの気持ちも引き締まったところで、

マネ「紅白の話は以上で。ちょっとこれから松島の方から時間を取ってほしいって事だから、俺たちは席外すね。」

そういうと、マネージャーたちが部屋から出て俺たち5人と向かい合わせで座った松島。

他のメンバーも何かを察して場の雰囲気が一瞬にして変わった。

聡「突然なんだけど、俺Sexy Zoneでの活動を少しの間お休みしてもいいかな…？」

松島から出た言葉は、悲しくも俺たちの予想を裏切らなかった。

前々から松島が体調を崩していたことも知っていたし、つい先日病院に行くよう勧めたのも俺たちメンバーだった。

聡「正確に言うと、活動できなくなったって言った方が正しいのかもしれない…」

病院で診断された結果もそれに向けた治療法も、松島から詳しく説明してくれて俺たちも悔しくはあるけどなんとか納得した。

健人「松島はその決断でいいと思うんだよな」

聡「…うん、ごめん」

勝利「謝る必要ないよ…誰も悪くないんだもん」

聡「本当に迷惑かけてばっかりでごめんなさい…」

マリ「迷惑なんてやめてよ…聡ちゃんはいつもグループのために頑張ってくれてるじゃん」

健人「松島本人が決めたことなら俺たちは何も言わない。ただ、これだけは言わせて？

いつでも松島が戻って来られる環境を整えておくから何も心配しないでほしい。」

聡「…ありがとう」

数日前まで俺が考えていたことより現実は残酷だった。