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茜｢そ、れは…｣
やっぱり茜は黙り込んでしまった。聞くべきじゃなかったかな。
愛｢ごめんいきなり。でも気になっちゃって。｣
茜｢正直、まだひきずってるっていうか、苦しくなる時はある。けど、今はAがすき。Aのことちゃんとすきだから。友香に未練あるのに付き合うなんて、そんな失礼なことしてるつもりはない、よ…｣
愛｢うん、そうだよね、茜がどれだけ友香をすきだったか、私は知っているつもりだよ。だから茜が苦しいと私も苦しい。茜は大切な大切な人だから、幸せになってほしい。｣
そっと頭を撫でながら言うと、茜はされるがまま。
茜｢友香には友達に戻ろうなんて言われたけど、友達のままが嫌だから付き合ったのに、戻れるわけないよ。あんな別れ方するとも思ってなかったから、しっかり話聞けばよかったって。｣
たしかに茜の言っていることはわかる。
付き合っていた人を突然友達として見るなんてできるわけがない。
愛｢私も真相が知りたいよ。友香が浮気するなんて思ってなかったし、友香はそのことについて全然話そうともしないからずっともどかしかった。私が2人の問題に首つっこむなんておかしいかもしれないけど、私は茜の親友として納得出来ないの。｣
茜｢愛佳…｣
愛｢だから私が聞きにいってもいい？茜がいいって言ってくれるなら私がいく。｣
私は本気だ。友香に聞きに行く。正直私は友香のことが許せないというか、2人が別れてからは友香と喋りもしなくなった。それは多分茜のことを裏切ったことに対して私が怒っていたからだ。
でも実際それが事実なのかは誰も知らない。単なる噂って可能性もある。友香の性格上浮気するような子じゃないのは私でもわかっているつもり。
だから、本当のことが知りたい。
茜｢それが傷つく内容だったら、どうしよ。｣
茜はわりと心配性だから、不安なんだと思う。
愛｢大丈夫。そんなんだったら茜にはなんて言われたか言わないし、それにAがいるから平気でしょ？｣
茜｢うん、そうだよね、｣
愛｢私、きっとAなら茜のこと幸せにしてくれると思う。てか、しないと怒る。｣
茜｢うん、私もAのこと信じてる。｣
愛｢そうだ、今度ダブルデート行こうよ。｣
茜｢いいね、それ！｣
愛｢なんかぺーに会いたくなっちゃった。｣
茜｢私もAに会いたいかも。｣
愛｢じゃあそろそろ戻ろっか。｣
茜｢そうだね。｣
私達は教室に戻ることにした。
友香には、あとで話しかけよう。
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作者名：結冬 -yuto- | 作成日時：2019年1月19日 14時
