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3日目の朝
A「あーねむ。昨日佑唯と話しすぎたかなぁ。」
鏡の前にいって髪型の確認。今日は昨日より変じゃない、大丈夫。そういえば昨日あの髪の毛で行ったのに誰にもつっこまれなかったな。笑
トーストを食べ終えて、身支度整えて、あとは登校するだけ。ひとり暮らしにも少しずつ慣れてきた。ちょっぴり傷がついたスニーカーを履いて、家を出た。
〜
A「おはよ〜」
愛「Aおはよ!」
愛佳は相変わらず元気だなぁ。
A「愛佳、彼女めっちゃ可愛いじゃん、お似合いだねっ」
愛佳にしか聞こえない声量で呟く。そうすると愛佳の大きな耳がみるみるうちに赤く染まる。素直な反応で可愛いですなぁ。
愛「っな、なんで知ってんの!」
慌てたように言う愛佳。もう完全に顔の色がりんごになっちゃってる笑
A「昨日の帰り一緒にいたから誰なの?って茜に聞いたら愛佳の彼女だよって教えてくれたんだ〜」
愛「ぐ、茜のやつ...」
A「まぁまぁ、私が知っても別に問題ないでしょ〜」
愛「そうだけど...!」
A「とにかく!応援してるからね!」
愛「ありがと、A。」
ふふ、愛佳うれしそう。すっごい幸せそうな顔してる。
愛「Aはさ、」
A「うん?」
愛「すきな人とか、いないの?」
わーお、ド直球。なんて答えるべきかな、一目惚れ、なんて言ったら愛佳のことだから勘づいちゃうかな。でも相談してみるってのもありだよね!あーでももし愛佳が茜に相談されてるとしたら、茜のすきな人のこと知ってる愛佳としては気まずくなっちゃうよね...やっぱやめよ!
A「んー今は、いないかな」
愛「そっかぁ、でもたしかにAって恋愛するイメージないかも笑」
A「ちょっとどういう意味だよそれ笑」
...あ、そうだ。この際だから気になってたこと聞いちゃおっと。
A「ねぇねぇ、てちと理佐って付き合ってるの?」
愛「あーあの2人?あれはイチャイチャしてるだけでまだ付き合ってはいないよ!でもきっと両思いだから付き合うと思う。」
なるほど。やっぱりそういう感じなのか。
A「あんなわかりやすいのに付き合わないのかぁ」
愛「意外と本人は気づかないものだよ。どっちもヘタレだしさ。」
A「そ、そうなの?」
愛「うん、実際私も友達に背中押されるまで気づかなかったし、それに...」
A「それに?」
愛「Aも実際気づいてないもんね」ボソッ
愛佳が小さな声でなにか言ったような気がした。
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作者名:結冬 -yuto- | 作成日時:2019年1月19日 14時