実験体は逃げ出したい【降谷零】

紅茶の差し入れ ページ21

「あ、哀ちゃんいます？」


此処は阿笠宅。シェリーが住まわせて貰っている場所。この前生茶葉貰ったでしょ？それで入れたら紅茶だったから分けようと思ってきた。


取り敢えず中に入れてもらって俺は袋に入れた茶葉を鞄から取り出した。


「おはよ。シェリー」


軽く頬にキスをする。少し薬品の臭いがする白衣、以外と俺は好きだ。

「おはよう。何しにきたの」


「紅茶の茶葉を貰ったから御裾分けしようと思って。」


手に持っていた袋詰めされた茶葉を渡す。


「今度来たときはそれで紅茶入れてよ。俺シェリーの入れた紅茶好きだから。」


その後俺はバイトが入っているので直ぐに行ったが、ドアの隙間からちらっと嬉しそうな顔が見えたもんで、俺も嬉しくなった。




「紅茶です。はい。」


「そうね。紅茶だったわね。」


そう。俺らは何の茶葉かは知らずに渡し、作っていた。朝入れて漸く知ったくらいだ。


「でも美味しいですね。クッキーが食べたくなります。」


「今度買っといてあげる。」


「有難うございます。」


店の前に、テーブルをおいて優雅に二人で話ながら紅茶を飲んでいると人が集まってきたので、急いで準備をする。

「ラベンダーとかの紅茶も飲みたい。」


「研究しておきます。」





開店後、俺は薔薇の説明をしていたら登校途中の女子高校生に絡まれた。


「紅茶飲んでましたよねー？今度私達にも飲ませてくださいよ！」


「あれは茶葉を貰ったからであって…近くにカフェもあるしそちらで飲んでいただいた方が…」


「ぶっちゃけあたしらは紅茶入れてるやみたんを見たいの！」


やみたんって…俺の事かな？あんまり人に見られながら作業するのは好きじゃないんだけどな。


「うーん…学校頑張ったらね。」

「絶対忘れないでよね！」


「そんなことより遅刻しちゃうよ？」


時間に気が付くとわーっと走っていった。


話すのは別に嫌いじゃないけれどああ言う乗りは一寸俺にとって高難易度。毎日気を張りながら仕事するのにも苦労ですね。


此れをやって退けるFBIさまは凄い。

//////////////////////////////
たやや…どうしよ。ランキングに…

あ、えと、な、何言えばいいんだろ。

取り敢えず有難う誤差います！！！

夕方のお客様→←花束を抱える

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す