実験体は逃げ出したい【降谷零】

外出は控えめに ページ11

「わかってる！？」


「わ、わかってるよ…」


今正座してお説教を受けている俺です。何処で誰が聞いてるかわからないのに簡単に掛けてこないでと怒られまくってます。


「反省してます。今度からは沖矢さんに渡すよ…だから今回だけ許して？」


「…次はないからね。」


何とかお説教から抜け出せたが脚が痺れて動けない。

「や、やば、」


プルプルと体が動く。じーんと何とも言えない痺れが中々ぬけない。


「…」ｼﾞｰ


「え、コナンくん？まさか…やめてよね、冗談はよしてよ…」


「えい」


つんっと触られて体全体がじーんとする


「んぁ…」


「え…」


喘いでしまったことが恥ずかしくて顔を伏せる。何も聞いてこないで。


「八水さんって「わー！！何も言わないでー！！」お、おう…」





「コナンくん酷い。」


「嫌い？」


「いや。嫌いになることは無いです」


拗ねようと思っても俺はコナンくんを無視したりするのは無理。100％無理。此だけ色々として貰ってるのに。


「お礼に今度外出しよ。」


中々外に出させてもらえない自分としては凄いご褒美である。自分でも嬉しくて舞い上がるのがわかる。


「何処行くの！？」


「うーん…キャンプ？」


キャンプ…！！やってみたかった！行きたいと思ってた！わーたのしみ！


「何時行くの？」


「来週の土曜かな」


「楽しみー」


俺はワクワクしながら洗濯機を回し始めた。

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