彼女の秘密

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『んん…』

暖かい…なんかまだ起きたくない…。
いい匂いするし…

『…、』

いい匂い…？

『ふぁ！！』

閉じていた目を開け、勢いよく起き上がる。
なぜかベッドの上にいる私。

え、誰の部屋？
まさか知らない人とかじゃないよね…。

やばいやばい、全然思い出せない…

ゆっくり、音を鳴らさないように部屋を出る。
やっぱり私の家じゃない。
こんな広い家じゃないし、それにちょっとだけ騒がしい。

ーガチャ
ガンッ

『痛っ！』

TH「あ、ヌナ起きた！」

頭に思い切り当たるドア。
痛みにしゃがみ込めば目の前になぜかテヒョンさんの顔があった。

JK「今すごい音しましたけど、」

SG「新しい傷作るんじゃねえよ」

TH「もしかしてドア当たった？
おでこ赤くなってる。笑」

『笑い事じゃないし…』

防弾少年団のメンバーが全員集合してる場所。
もしかして…

JN「Aちゃん、大丈夫？
ジョングクとユンギが"倒れたー！！ジニヒョン助けて〜！！"て泣きながら助けを求めてきたときはびっくりしたよ。」

JK「何一人で妄想広げてるんですか」

YG「一番パニックだったのジニヒョンだろ」

うん、想像つくかも。←

JN「んで、家も分からないから連れて来ちゃった。ごめんね？こんなむさ苦しいところで。」

『すいません、ご迷惑をお掛けしました』

メイク担当の人間がアーティストの宿舎に入るなんて絶対に許されない。
それこそこれが事務所にバレたらクビにされるくらいだ。

JN「もう遅いし今日はここで『いえ、帰ります』…即答だね」

誰にもバレないうちに早く家に帰らないと。

JH「あれ？でもマネヒョンに了承済みなんじゃないの？」

『…え？』

SG「ああ」

『ダメですよ！
何が何でも帰ります！』

そもそもこんな男だらけの所で一夜を過ごすことなんて出来るわけない！
まだ彼氏も出来たことないんだからな！！←

SG「誰もお前に興味ねえよ」

『煩いです。
勝手に心を読まないでください』

どこまでも失礼な奴だな。

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