【wrwrd!】Folge jedem Weg【短編集】

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そんな思い出があったことを私は思い出した。いや、思い出した訳じゃ無い。ずっとあの日を忘れた事など、忘れる事などできなかった。あの出来事が私にとっての青春であり、夏だったからだ。

鮮明に思い出した要因としては5年ぶりくらいにこの街に絵を描くために戻ってきたからだ。

大元は変わってないけど、要所要所に違いが見える。5年前にはなかったものが増えていたり、あったものが無くなってたり。ちょっとだけセンチメンタルな気持ちになった。私には似合わない。

なんてくだらない事を考えていたら人にぶつかってしまった。しかも尻餅までついてしまった。めっちゃ恥ずかしい。

「すいません！大丈夫ですか！怪我ないですか？」
『あ、こちらこそすいません。大丈夫で、す…。』

どんな偶然だろうか。私の目にはあの日と同じ


綺麗な太陽と爽やかな空が映っていた。

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