【文スト】特一級危険異能力者の日常

へー、虎？？ ページ9

黒牙side


敦と云った少年は理想手帳の国木田？の金で茶漬けを食べている。
何故か俺も同行する形になってしまった。

？「黒牙君は食べないのかい？国木田君の奢りだよ？」

黒「……大丈夫。他人の金で食べるほど腹が空いてるわけじゃないから。」

嘘だ。本当は空いている。朝飯は特務課が用意したいつもと変わらぬ飯だったが昼からは歩き回っていたので腹が鳴っている状態だ。よく、彼処で鳴らなかったな…。

黒「それと、国木田は下の名前なんて云うんだ？紹介されてないぞ？」

自己紹介の時に説明されなかった。太宰は名字で呼んでいるからわからない。

国「…国木田独歩だ。そんなことより太宰！早く戻るぞ！」

真面目な性格らしい。A型かな？


そこで、ふと辻村さんのことが浮かんだ。今頃、自分を探しているのだろうか？それとも綾辻君の推理力を駆使しているのか。考えただけで笑ってしまう。特務課が俺を探している。いつもはいつ戻されるのか、いつ監視対象から射殺対象に変わるのか不安だった。だから、20年間なにも出来なかった。あの部屋で縮こまって生活しているだけだった。
でも、今回は捕まる気配がしない。解放感があった。

ガシャンと音がした。どうやら敦が椅子から落ちて動揺している。

黒「聞いてなかった。何がどうなったの？」

太「それがね、カクカクシカジカ…。」

これで伝わるのか物語の良いところだよね。

黒「へー、虎？」

太「最近話題になってる人食い虎さ。知らないかい？」

黒「自分は、外に出ないから知らないよ。」

そこで、太宰の顔が疑惑色一色になったのがわかった。そんな顔されても…事実だし。

太「それは、ニートってやつかい？」

また知らない単語が出てきた。

黒「ニートってやつがなんなのかはわからないが、多分それに近いと思う。」

まじまじと顔や身体を見られた。納得のいかない表情をしている。

黒「見ないでよ〜。」

軽くあしらい、国木田と敦の会話に参加する俺
視線が痛いが、そんなことは気にしない。

黒「人食い虎って人食べたの？」

国「そう噂をされているだけだ。実際はわからん。」

手帳を開き、書いてあることを口に出している国木田。




日常から離れるための歯車が回っていく。
止まらない。否、止まることを知らない。


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国木田さんや太宰さんは黒牙のことを年下だと思っています。童顔ってことですかね？(自分で作っておいて細部は決めてない)

文字数…。

で、結局ここ何処？→←入水男

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