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だが、断る! ページ15

黒牙side


「……さ…。く…がさ…!黒牙さん!」

声がした。重い瞼を開ける。
視界いっぱいに広がった敦の顔。これでもかってくらい近づけられた敦の顔。

黒「うわっ!びっくりした!」

俺は跳ね起きた。そして、昨夜のことを思い出す。いつもと違う風景。いつもと異なる場所。

嬉しいを通り越して昇天しそうになる。
歓喜に浸っていると敦が玄関に向かっているのに気がついた。

そう、ここは探偵社の寮だ。俺達は今そこで寝泊まりしたのだ。

黒「どこに行くの?」

敦「太宰さんが緊急事態らしいです!ちょっと行ってくるので、準備が終わり次第黒牙さんも来て下さい!」


黒「…ふーん、太宰が。」

どうせ、大したことは無いだろう。大きな欠伸をして、髪を束ねる。

黒「長くなっちゃった。まぁ、いっか。今度鋏で切ろう。」

自分で切ったことがないので少し不安だか仕方ない。

黒「今頃、特務課はどうなってんだろう?上も下もてんやわんやだろうな〜。」

俺の肩書きは特一級危険異能力者、特務課監視対象。

その人物が逃走したとなれば堅物眼鏡も黙っていないだろう。

黒「探偵社なんてものに入る前になんとかしないと…。」

思い出すのはあの言葉

『どうして殺した。』

黒「知らないよ、そんなこと。」

吐き捨てるよう云ってブーツを履き始めた



玄関を出て、俺はまず呆れた。
なにやってるんだ?

ドラム缶に入った太宰と話をしている敦。

なにやってんだ?(2回目)

敦「あ、黒牙さん!」

太「おお!黒牙君、おはよう。早速だが、助けて。」

黒「……灰になることをお望み?」

太「それはやめて。私は大丈夫だけど多分ドラム缶だけが灰になって腰が地面に落ちて痛い。」

本気でそうしてやろうかと思った。

太「いいから助けてくれない?ホントに限界…。」

云ってみたかったこと云って良いかな?

黒「だが、断る!!」

身体の前でバッテンを作る。その様子を見た敦君はポカーンとしていた。

黒「というか、それは拷問法だ。前に本で読んだぞ。」

確か、どこかの国の拷問法の1つだ。

敦「とりあえず、ドラム缶を倒しますね…。」

優しい敦はドラム缶を蹴り倒して太宰を出す。そう、蹴り倒して…

黒「太宰。君がこういうことを好むのはわかった。だけど、他人に迷惑かけない方が良いと思う。」

ため息をして説教にもならないことをいうと太宰は意外そうな顔をする。そんなに変なこと云ったか?

黒「まぁ、いい。本題はなに?」

太宰の目が光った。

文句と苦情と呪いの電話→←I don't know,



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田中太郎 - 面白かったです!更新応援しています (2018年7月7日 16時) (レス) id: 552f954393 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 真天晴夏さん» ガチですか!!!?こんな嬉しいことはありません!是非ともお願いしたいです! (2018年6月26日 17時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
真天晴夏(プロフ) - 私も暇だったら書いて見ます下手だけど (2018年6月19日 22時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - マジですか!?教えていただきありがとうございます! (2018年5月22日 23時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - アナログでイラストを載せる場合もデジタルの場合もヘルプから画像アップローダーを押してサイトに申請を出さなければいけません。だいたい次の日の午後4時〜6時までには申請通ると思います。申請が通るとURLも発行されるのでそれを小説に貼り付ければ完了です。 (2018年5月22日 23時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柏餅 | 作成日時:2018年5月18日 21時

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