ヤンデレの手懐け方【鬼滅の刃】

宇髄天元のバヤイ。 ページ26

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「よォ？お前も随分偉くなったな？
この俺に断りもなく勝手に仕事行くなんて」









目の前にいるのは宇髄天元さん。
やはりこの場所で眠るのは間違いだった。


てか私がどこに行こうと勝手じゃないか。
しかも仕事だぞ？


そんな言葉を押し殺しつつ、私はどんな言葉で
返すか考えていた。


コイツは私の中では不死川さんレベルに
やばい奴として認定してある。
何でかって？









「オラ、さっさと横になれ。
俺はお前に聞きてぇことがあんだよ」









ホラ、こういうとこ。
不死川さんと同じく、人の貞操を軽々しく
狙ってくるの本当にやめてほしい。









「……お前、仕事先で何かあったか？」









私を押し倒す直前で、何か勘づいたのか、
そんな突飛な質問をしてきた。


まあ錆兎くんにそれはもう前歯が痛くなる
ような頭突きを貰った挙句、その後
「俺の気もちだ」発言されたからね？


めっちゃ痛かったしそんな明確に殺意を向けられたの初めてでめっちゃ怖かったからね？








「…ソレ、宇髄さんに言う必要ないですよね」



「は？」









皆さん、勘違いをしてはいけない。
決して、私が疲れているからつい本音が
出ちゃったとかそういことじゃない。


こういう戦略なのだ。









「どういうことだよ、テメェ……」



「そのまんまの意味ですよ。
てか三人も奥さんいるのに、何で私なんです？
物好きにも程がありますよね」









彼には以前、甘えるような仕草で許しを
乞うたら襲われかけたことがある。
すんでのところで逃げたけど。


軽くトラウマものなので、今回はこうやって、
わざと罵倒するような口調で話している。


ちなみに成功する確証はない。
捨て身の作戦である。


まあコレはどっちにしろ襲われかけるのなら
言いたいこと言ったもん勝ちだよね……という
超安直な考えからである。


もはや諦めてる。
グッバイ私の初めて。









「……んだとコラァ」



「って、あれ？」









目の前には、滅茶苦茶照れたような様子の
宇髄さん。
彼は顔を赤らめて、目を逸らしていた。


えっ、嘘でしょ、こんなことある？









【備考】
彼の場合、ぶりっ子的なヤツはただ煽ることに
なるだけなのでやめましょう。
逆に、罵倒するくらいに強気でいくと、
割と成功します。
強気で嫌がる女性に慣れていません(男前ゆえ)
Aの中でM疑惑がめっちゃ浮上してます。






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