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朝起きると隣にしんちゃんはいなかった。
でもキッチンから音がする。
私は寝室から出てキッチンへ向かった。



「あれ、Aおはよう。出勤までまだ時間あるのにもう起きたの?」



しんちゃんはエプロンをしてフライパンを洗っていた。
それにさっきからすごくいい匂いがする。



「おはようしんちゃん。なにしてるの?」



「朝食作ってたんだよ。A昨日仕事で疲れてたのに俺いなかっただろ?だからサプライズに朝食でもと思って」



私はしんちゃんの隣に並んだ。
しんちゃんの料理は美味しくて味が濃いのが特徴。
調理台にはプレートに盛り付けられた目玉焼きとウインナーがある。

簡単なメニューとはいえしんちゃんが作ってくれたということが嬉しかった。
また鍋がグツグツと煮立っている。
どうやらお味噌汁も作ってくれているみたい。



「ありがとうしんちゃん…えー、朝から嬉しいなあ」



「もう食べる?そしたらあとちょっとでできるから支度してきて」



「うん、分かった」



私は一度洗面所に行った。
顔を洗って頭の中を整理する。
しんちゃんは優しくてかっこいい。
しんちゃんの作った朝食を一緒に食べるの、すごく久しぶりだな。

私は洗顔を終えてキッチンに戻った。
しんちゃんはテーブルに朝食を並べておいてくれた。
それに私の大好きなジャスミンティーも用意してくれてある。

こんなことで私は幸せになれた。
今日一日本当に頑張れそう。



「私しんちゃんの作るお味噌汁が一番好きなんだ」



「Aほんとにそれよく言うよな。味噌汁なんて誰が作っても同じだと思うけど」



「そんなことないよ。でも、それは私だけが分かってればいいの」



だから私は気づかなかったことにする。
しんちゃんは今日朝帰りだよね。
服は着替えたみたいだけど女の勘は鋭いから全部分かるの。

隣に並んだ時にしんちゃんから微かに臭った香水の匂い。
しんちゃんの香水でもないし私のでもない。
それにね、罪滅ぼしのサプライズで私の機嫌を取るのももう知ってるんだよ。
いつもやましいことがあるとしてるもんね。

それでも私は嘘でも良いから笑うよ。
悲しい心に嘘をついて今日も。

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- とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時

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