赤髪くんと彼女は。

23時間目 ページ25

ｶﾞﾀｯ






『……誰』




業「なーんだ。Aかぁ」





愛美ちゃんじゃなくて

『悪かったね』




声が震えてるのが自分でも分かる。



後ろは向かない。

いや、向けない。






『……何で来たの』




業「殺せんせーの暗殺めんどくさかったから」





『そっか』




今一瞬でも期待してしまった自分を殴りたい。






業「A、どうしたの？声震えてるよ？」









お前のことで悩んでんだよ( º言º)





業「何かあったの？俺が聞こうか？
あ〜それとも俺に言えない事〜？ (ﾆﾔﾆﾔ」







『誰のせいで悩んでると思ってんだよ』





業「はぁ？」





あ、やっちまった




でも、もういいか。





どうせ、幼馴染。





この関係は変わらないんだし。






好きな人の幸せを願うべきだよね。









『ね、業ってさ、愛美ちゃん好きなの？』





業「は？」




『いや勿論、恋愛感情としてだよ？』




業「どうしたの？頭逝った？」




『どうしたもこうしたも、私知ってるもん。
業、愛美ちゃんが好きなんでしょ？告ってくれば？』




業「…………A









男子部屋の話盗み聞きしたでしょ〜 」









業「勘違いしてるようだから言うけど、奥田さんは気になる人。好きな人とは違うよ」









え、嘘。私は勘違いしてたってこと？



でも他に好きな人がいるんだから変わんないか









業「好きな人はA。









………………俺と付き合ってくれない？」




ん？んんん？




これが本当なら




『本当に？』







業「うん」




答えは勿論




『よろしくね……浮気したらぶっ潰す』









「怖っwこちらこそ、よろしく」









マジか







『いやでも信じられん』




業「へーぇ、信じられないんだ〜」





『は？』






業「じゃあ」








ん？んん？んんん？









chu









………………え!?!?キスされた。口に←





え。ええ。えええ。ええええ。ええええええ。




『わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?』




『何すんの業!!破廉恥だよ!!!!!』



私の…………ふぁーすと………………




さようならっっっ……








業「別にいーじゃん。俺もこれが初めてだし。戻ろ」









『…………うん』








Ｅ組にリア充が誕生し、無事修学旅行は幕を閉じたのでした。


物陰でタコがメモしてたなんて私は知らない。

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