【JN】長男と日本人ラッパー【男主】 (ページ46)

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そうだったんですね。次に、先ほども仰られていた「嘘じゃない音楽」について詳しくお聞きしたいです。

SERA：はい。‥‥こうやって活動していく内にだんだん感じたんです。嘘臭くない音楽ってなんだろうって。本当の音楽ってなんだろうかって。
実際歌詞を書いていると自分の日常から搾り出される物ってごく僅かで、あと半分は想像とか妄想で。言っちゃえば半分嘘半分本当みたいな。
だって例えば僕が「日々の日常」みたいなのをテーマに曲作りしたとして。そこに対する本当って、普通に学生生活を送って、友達が居て、就職して、会社員になって、家庭を持って、それで、その生活の中で曲を作ったら「本当」だと思うんです。だって周りが言う「日々の日常」って「音楽家の日々の日常」じゃないから。でも僕は音楽家で、会社員じゃないし家庭も持ってないし、そんな音楽家から出る「日々の日常」の曲って、多分人からする「日々の日常」とは違うから。だからそういう人たちを想像して歌詞を作るしかないんです。

なるほど。確かに音楽家である自分と普通に世間一般に生活している人々との違いは大きいですよね。

SERA：はい。しかも曲からどのくらい伝えたいことが伝わるかって言ったら5割も伝わらないんじゃないかなって正直思ってて。それはなんでかって言うと音楽と歌詞って限りがあって終わりがあるじゃないですか。そのあとを埋めるには結局話さないと伝わらないんです。こうやって長文で話さないと伝わらない事だらけなのに視聴者は「それ(曲の中)が全てだ、本当だ」って思ってしまう。

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