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20 JN ページ21

Jin side



ジミンから告げられた自販機前へ走って向かう。意外と遠い場所に設置されてあったそれを前に息を整える。そこに人は居なくてキョロキョロ見渡してセラさんを探す。


あーもう行ってしまったのか、と肩を下げていると後ろから話しかけられた。



『もしかしてソクジンさんですか?』



あの優しい声。勢いよく振り向くと眼深めの帽子を被り、少し驚いたような顔をしたセラさんが立っていた。
 


「せっセラさん!ヤー!偶然ですね!!あははは!」



会えて嬉しい気持ちと走ってきたからボサボサの髪型が恥ずかしいという気持ちがごちゃ混ぜになって焦る。




『ほんとに偶然ですね!わぁ〜また会えるなんて思ってなかったです!』




ホワホワした笑みを浮かべるセラさんになんだか少しドキッとする。
自分を落ち着かせるように静かに息を整える。





「、セラさんは今日ここでお仕事だったんですか?あ、もしかしてこの事務所の方だったんですか、?」


『あ〜アニ、今日はちょっとした打ち合わせがあって、さっきまで会議してました笑』



「へえ、そうだったんですね、」




『ソクジンさんは?もしかしてソクジンさんがここの事務所の職員さ、」



「ヤー、違います笑
僕も仕事で来てさっき終わって、歩いてたら、その、道に、そう!道に迷ってしまって!ほら!ここの事務所広いから、、あんまり来る事も無いしで、、あはは」





今日のセラさんはこの前会った時より緩めの服装で。でもすべてをダークカラーで揃えてるから整って見えていいな。






ああ、もう少しだけ。セラさんと話したい。仲良くなりたいな。今このチャンスを逃したらもう、会えないかもしれないから。




『確かに、この事務所ひっろいですよね、僕もさっきまで迷ってて。でもさっき地図見つけて!もしもう帰るだけなら一緒に行きません?
あっちのエレベーターで立体駐車場に、、、あれ?こっちだったかな?待って下さい、もう一回地図確認してきます!』




奥の方に地図を確認しに行こうとするセラさん。
ああ待って、あともう少しだけ、
思わずセラさんの手を掴む。






「あっ、あの!」






『?はい』







「もっ、もし!もし良かったらなんですけど、
この後セラさんがお仕事なかったら、
‥‥お昼、一緒に食べに行きませんか、、?」













貴方をもっと知りたい。

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- 更新楽しみにしてます! (2022年10月11日 19時) (レス) id: 03ecf28755 (このIDを非表示/違反報告)
琉海 - めっちゃ面白いですね (2022年10月10日 15時) (レス) id: 553743e1a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月5日 19時

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