感情 ページ19
「でもバンドかぁ…道は厳しいかもしれないけど頑張ってね。今日はお邪魔してごめんね」
とスマートなナムジュンはよしとしよう。
「いつかデュエットとかできたらいいね」
ジミンは明らかに下心がバレバレだし
「Aちゃん、ユンギに何かされたら言うんだよ?あと困ったことがあったらいつでも言ってね!」
うるせぇ余計なお世話だ。
謎の俺達お兄ちゃんだから!感を出してるホソクに、ぽかんとしてるA。
だけど少しだけ口元を緩めて
「ありがとうございます。だけどまだまだシュガさんから学ぶことはいっぱいありますから」
…だってよ(ドヤァ)
てか今、わ、笑っ…
「わかり易っ」
聞こえてるぞ、ジョングク
「おら、そろそろお前らは帰れ。俺はこれから作業だ」
えー!とかケチ!とかうだうだ言ってるのを無理やり部屋から追い出した。
…はぁ、疲れた。
あいつらと付き合うと最近元気を吸い取られる気がする。
どかっと椅子に座ると、未だに立ったままのAがあいつらが去ったドアを見ながらニヤニヤしてた。
「…なにニヤニヤしてんだ」
「なんだか嬉しくて」
「は?何が?」
「私の歌が気に入ったから、受け入れてくれたんだと思うと…嬉しくて」
は…
いや、
そんなこと言って…
いやあれは、そういう風にも受け取れるのか!?
「ひ、飛躍しすぎだろ!そんな意味で言ったんじゃねぇし!大体お前の歌は普通だから!それ以上下手だったら俺は断ってたからな!!」
「じゃあもっと頑張りますね」
「そういう意味じゃねぇよ!!」
「いつか、シュガさんに感動してもらえる歌が歌いたいです」
「…」
もう、したよ
なんて言えるわけがなく
「…はっ、まだまともな作曲も出来ないくせに。100年早いわ」
「う゛っ…それも、頑張ります」
あ、今すげぇ撫でたくなった。
「まずデビューしても売れなかったから意味無いからな」
「はい。みんなもなんか最近ピリピリしてて…いっちーの歯ぎしりがますます酷く…」
「…」
なんか、懐かしい
今となっては全然思い出せねぇけど
デビューの前夜とかはご飯も喉を通らない時の焦りとか
宿舎もすげぇ静かで、ずっとデビュー曲が載るのをスワイプ何度もしながら待ち続けてた時の不安とか
あの時は絶対忘れないって思ってたことなのに
…時間ってものは本当に怖いもので
記憶だけじゃなくて、
感情までも、薄れさせていくのか。
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どーん(プロフ) - ももじゅんさん» ご指摘ありがとうございます! (2018年3月10日 13時) (レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ももじゅん(プロフ) - 過保護のページで「避難したい」は「批難したい」ではないでしょうか。修正お願いします! (2018年3月10日 12時) (レス) id: eef8b7311d (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - なるほど、わかりました!! (2018年3月5日 0時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ほのさん» ありがとうございます!私もそれ思っていたのですが、変える機会をいつにしようか迷ってるうちにズルズルと…となってしまってるのでこんなことになりました(´;ω;`)ご指摘ありがとうございます! (2018年3月4日 11時) (レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - いつも読ませていただいてます!!ドキドキしっぱなです笑笑これからも頑張ってください!少し気になったのですが、ナムさんがラプモンになっていますが、RMに変わったので、、、と思いました!これからも楽しみにしてます!! (2018年3月4日 1時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どーん | 作成日時:2018年1月14日 11時