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…………………………でも。
“……馬鹿だナ。どうしてオイラには言えてキー坊には言えないのカ、もっと良く考えてみたらいいのニ……”
いつかのアルゴの言葉が蘇って。
…………気づいた。気づいてしまった。
キリトにだけは頑なに話すのを避けた理由。
事情をすべて話したら、知られてしまうからだ。
“私がこの世界を創りだしたのだ”と。
本当は、“私こそが殺されても文句の言えない罪人”なのだと。
知られて、憎まれるのが怖かったんだ。
だから。
そんなことできるはずもないのに、
いつかは知られることなのに、
…………キリトのなかで私という存在が真っ黒に塗り潰されるくらいなら。
隠し事をしてでも傍にいたいと、
願ってしまうくらいにキミが──────
(…………好き、だったんだ…………)
彼を見てると、時々胸が痛むのも。
つまりはそういうことだったんだ。
……でも。
今さら自覚したって、
そのせいで矛盾してたんだって、
気づいたところで何になるだろう。
たとえそうだとしても、
私が兄さんから託された願いを捨てることはないのに。
(………………最低だ………………)
わかっていても、私はやり遂げなきゃいけない。
キリトが“捜し人”だというなら。
願いを叶えるために利用しないといけないんだ。
(…………いつか、全部が終わったら。私のしたことにキリトが気づいたら)
きっと、彼は、憎むだろう。
私を憎んで、怨んで、
出逢ったことすら破り棄てて、
なかったことにしたいと望むかもしれない。
(────それでもいい。それで、キリトの未来が護られるなら)
彼が、現実(リアル)に帰れるのなら。
…………それ以外の全部が“些末なこと”だ。
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Kizuna(プロフ) - わあああすみません！！！ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (
レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kizuna | 作成日時：2017年3月3日 20時
