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──予感がした。
いつか、“彼女”こそが。
キリトの隣に立っているべきだと解ってなお。
…………それでも私が、彼を──────
＊
もはや恒例になりつつあるディアベル風の鼓舞を受け、興奮を隠しきれない雑談交じりの行軍を経て。
第一層フロアボス討伐のために集結した44人のプレイヤーは、恐ろしげな獣頭人身の怪物がレリーフされた巨大な二枚扉を前にしていた。
誰も、言葉を発しない。
……人型モンスターはプレイヤーの声すら感知して寄ってくるからだ。
(……もう、あとは、この部屋に飛び込むだけ)
そして戦闘が始まってしまえば、できるのは自分にできる精一杯を出しきることだけだ。
腰に下げた長剣の柄を、ぐっ、と握る。
……抜かずに済めばいい。私がサポートに徹するだけでこの戦いが終わるなら。
“私が力を使わなくとも、正規の方法で脱出できる可能性がある”ということだ。
(…………でも、たぶん────)
「……A？ どうした？？」
囁き声がした。
周囲への配慮だろう、キリトが顔を寄せて、心配そうにしている。
……私は、無理矢理に笑顔を作った。
「……平気。なんでもないよ。それより、そろそろみたいだ」
「…………」
私が指差す方をキリトも見る。
そこではディアベルが、銀の長剣を高々と掲げたところだった。集まったプレイヤーたちの顔を見て、大きく一度、頷く。
残る43人のレイドメンバーも、同じようにそれぞれの武器をかざして頷き返す。
直後、青いロングヘアを靡かせて振り向き。
騎士ディアベルは左手を大扉の中央に当てて──
「──────行くぞ！！！」
短く、一言だけ叫んで押し開けた。
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Kizuna(プロフ) - わあああすみません！！！ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (
レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kizuna | 作成日時：2017年3月3日 20時
