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「あとはまァ、プレイヤーとして認識されないGMとかで存在しているのなら、オレっちたちには探しようがないガ……その可能性は低いんダロウ？」
「うん。兄さんはそう考えてた。あの人の目的は、この世界で“生きる”こと…………小さい頃から夢見てた場所を現実とすることだから、絶対に自分もプレイヤーとしてそれを感じる筈だって」
「ヤレヤレ……そういう夢想は、他人(ヒト)に迷惑をかけない範囲で、独りだけで、ヒッソリとやっていて欲しかったナ」
「そうだね」
頷きながら、心のなかでは違うんだろうなと考えていた。
きっとあの人にとってはプレイヤーの存在は必要不可欠だったのだ。
“現実”──予測不可能な、不可逆の世界を創りだすためには。
「なんにせヨ、奴がここに居るなら《攻略会議》は無視できない筈ダ。せいぜい不審な動きをするプレイヤーがいないか見張っとくサ」
「うん、お願いね」
「任せロ」
にっ、とアルゴが笑う。
頼もしい限りだ。彼女にだけは事情を話して良かったと安堵する。
「それじゃ、引き続きお願い。私も直接フロアボス討伐に参加して探ってみる」
「────なア、A」
立ち去ろうとした私を、硬い声が呼び止める。
こっちを見るアルゴは真剣な表情を浮かべて、
「本当に、キー坊には何も言わないのカ？」
「………………」
これまで幾度となく繰り返した問いかけをまた口にした。
私は、それには答えないまま、踵を返す。
「いつもありがとう、アルゴ。貴女がいてくれて良かった」
本心には違いなくとも、逃げでしかない感謝を残して今度こそ立ち去る。
背後で、《鼠》の異名をとる情報屋が────私が唯一事情を話し、そのために危険を省みず今の立場を取ってくれた彼女がぼやくのを振り切って。
「馬鹿だナ。……どうしてオイラには言えてキー坊には言えないのカ、もっと良く考えてみたらいいのニ……」
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Kizuna(プロフ) - わあああすみません！！！ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (
レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kizuna | 作成日時：2017年3月3日 20時
