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「…………どうせ、みんな死ぬのよ」

迷宮の奥で無茶な戦闘をしていた細剣使い(フェンサー)。
彼女が発した、吐き捨てるような未来予想を、
否定できなくなっている自分がいた……。



「会議は町の中央広場で、午後四時からだそうだ」
「………………」

キリトの言葉に軽く頷き、女性フェンサーは去っていく。
なんとなくその背を見送っていると、

「妙な女だよナ」

そんな呟きが聞こえて、いつの間にかアルゴが傍に立っていた。

「…………すぐにでも死にそうなのに、死なナイ。どう見てもネトゲ素人なのに、技は恐ろしく切れル。何者なのかネ」
「知ってるのか、あのフェンサーのこと」
「興味があるカイ? なら安くしとくヨ。五百コル」
「………………」

嬉々として商談に入り始めたアルゴ達を放っておいて、彼女が去った方をぼんやり眺める。

(どうせ、みんな死ぬ、か……)

そうならないためにここに来た。
それこそが私の存在理由だったはずなのに。
…………さっき、彼女の言葉を否定できない自分がいて。


(ねぇ、───。いまどこにいるの)


どうやったら、貴方を─────


「……、……い、おいっA!?」
「あ…………」

はっと気づくと、キリトが心配そうに私の顔を覗きこんでいた。それでやっと自分の失態を悟る。

「なんでこんな至近距離で呼んでんのに返事しないんだよ」
「ごめん。ちょっと、考え事してた」
「…………」

途端、探るような色を帯びるキリトの瞳。
それから逃げるように視線を逸らした。

「それはそうと、アルゴ。このあと時間ある?」
「攻略会議まではフリーだナ。実はこっちも話したいことがあったんダ。キー坊、ちょっとAを借りるゾ」
「あ、ああ……」

アルゴに手を引かれ、その場を離れる。
幾つかの家屋を通りすぎ、誰も来ないような薄暗い町の外れで立ち止まる。

「ここまで来ればいいカ。さて、A。話というのは他でもナイ、例の依頼についてダ」
「………………」
「率直に言うゾ。今のやり方では、奴を見つけ出すことは不可能ダ」

予想はしていたけれど。
容赦ない宣告は、私を俯かせるには十分だった。

「もうすぐ《生命の碑》に名を刻まれたプレイヤーは確認し終わル。が……奴の姿はなかっタ。やはり現実の姿ではないのダロウ」
「そっか……そうだよね」

アルゴみたいにSAO開発者としての“彼”を調べている者がいないとも限らない。
……あの人が、その可能性を見過ごす筈がなかったんだ。

4-2→←3-2 (side.unknown)



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Kizuna(プロフ) - わあああすみません!!!ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kizuna | 作成日時:2017年3月3日 20時

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