HR-ERROR ページ14
授業開始のブザーが鳴った。
レオリオ「どうするかな…。」
晴れやかな大空を眺めて、そう呟くと隣に誰かが腰かけたのに気付いた。
「…何を？」と尋ねるその人物。
視線を向けると、そこには藤沢A超本人が居たのだ。
レオリオ「うわっ！？ふ、藤沢ぁ！？」
「私で悪かったわね。」
レオリオ「いや、悪くは無ねぇんだ。悪くは。しかし、タイミングっつぅもんがなぁ…」
「はっきり言いなさいよ。」
「…それより、俺とアイツらの会話聞こえてたか？」と尋ねると、彼女は「さぁね。」とぶっきらぼうに言ってそっぽをむいた。
…しかし、その横顔は耳まで真っ赤に染まっていて、俺は一瞬で察してしまったのだった。
レオリオ(やっぱり全部聞いてたんじゃねぇか。)
藤沢もそこまで鈍くは無いようで、そんな俺の様子に気付くと「戻らなきゃ。」と身体の向きを変えた。気に食わなかった俺は、奴の腕を掴んで引き止めた。
レオリオ「おい、逃げんなよ。汚ぇぞ。」
「な、なんの事かしら。」
レオリオ「そんな潤けた顔して、全然説得力ねぇんだけど。」
「…煩い。」
これでもかと言うくらいに彼女の顔は赤く染まって、遂にはその目にうっすらと羞恥の涙さえ貯めるようになった。
「は、離しなさいよ！」
レオリオ「あぁ、離すさ。…ただ、お前が返事をくれたらの話だが。」
「なっ……」
レオリオ「俺はお前の事が好きだ。…で、お前はどうなんだ。」
そう言うと、彼女は小さな声でボソボソと何かを呟いた。
レオリオ「あ？聞こえねぇよ。」
「＿＿ッ、好きなの！
アンタのことが好きなのよ！」
レオリオ「…。」
こりゃ、思った以上に破壊力がある。
「それじゃあ、そういうことで良いんだよな。」と確認を取るように耳元で囁くと、藤沢は俺の足を蹴って手を振り払った。
「言っとくけど、アンタとどんな関係になろうが私の態度は変えないからね！」
レオリオ「…んだよ、釣れねぇな。」
「変に期待しないでよ、お馬鹿！」
そう捨て台詞を残して、彼女は消えた。
上等だ。こっちだってやってやる。
レオリオ「相変わらず、偉そうな女だ。」
そう言いつつも、俺は自然に上がる口角を抑えることに必死だった。
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かにかま(プロフ) - ミユミユさん» コメントありがとうございます。関心を持っていただけたようで何よりです。 (2020年4月18日 21時) (
レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
ミユミユ(プロフ) - とっても面白かったです！！ レオリオてなかなか見ないので、この作品を見て気になってきました！！ (2020年4月17日 17時) (レス) id: c90b9e15eb (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます！わわっ、勿体ないくらいのお褒めの言葉とても嬉しいです。そして、愛を感じていただけて何よりです笑 誤字は私もしょっちゅうしてしまいます。気になさらないでください。次回作も宜しければ、お付き合いくださいませ。 (2020年2月24日 21時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - あっすいません、文がおかしくなってました…“いつも楽しく読ませていただいてます”でした！失礼しました (2020年2月24日 21時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - あー面白かった！！かにかまさんって、キャラクターをちゃんと理解してくれていて読んでいて気持ちがいいです。ハンターハンターへの愛を感じますwいつも楽しみに読んでいただいてます。これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 21時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2020年2月11日 20時
