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#196 ページ10

とある休日、私はクラピカに呼び出された。


断ってやろうかと思ったけど、レオリオも一緒との事だったので了承した。








…はずなのだが、






「レオリオは?」


クラピカ「あぁ、外れてもらった。」


「えぇ!?」





これは見事にハメられた…。


彼は大きな溜息をつく私に、「Aはこうでもしないと来ないだろ。」と反省の色無しに言い放って、ひと回り大きなそれで私の手を包み込んだ。






「ちょっ……」



クラピカ「お前はいつ逃げ出すか分からないからな。また脱走されたらたまったもんじゃない。」



「も、もう逃げたりしないよ。」





少年少女と呼ぶには無理があるこの歳になって、男性と手を繋ぐ事が外からどう見えるかなんて明らかで……



気恥しさからクラピカの手を振り払うと、案外簡単にその右手は離れていった。






クラピカ「そうか…それなら問題ないか。」



「そうそう。」






(良かった、やっぱりちゃんと伝えれば分かってくれる。)






ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、消えたはずの温度をまたしっかりと感じる。






「く、クラピカさん!?」



クラピカ「私がそうしたいからだと言ったら振り払わないでくれるのか?」



「何でそんな急に…」



クラピカ「急ではないだろう。私は前々からAに好意を示しているつもりだが?」



「えっと、その…」




クラピカ「つまりは、私は並々ならぬ下心をもって____」




「あ゛ーーーーー、もう結構です!
分かったよ、手繋ぐから!!」






躍起になって堂々と右手を差し出すと、彼は満足気に微笑んで自分の手を重ねた。





(クラピカってば、ちょっと見ないうちに何だか意地悪になってない?気のせい…?)

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- 本当に良い作品でした…名作。。完結お疲れ様でした。2024年ですが (1月16日 1時) (レス) @page40 id: b41e70529d (このIDを非表示/違反報告)
ありす - もう泣きましたよー!素敵な物語ありがとうございました。お疲れ様です (2022年7月15日 0時) (レス) @page49 id: c887a79125 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたようで何よりです(^^) お返事遅れてしまいすみません。 (2022年7月8日 0時) (レス) @page49 id: a48c4b505b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 読んでいく度に続きが気になって夜更かししてまで読んでました笑めっちゃ面白かったです!!これが初めての作品だと…?!文才、めっちゃありましたよ…!今更ですが、完結お疲れ様でした!かにかまさんの他の作品に行ってきます! (2021年5月28日 18時) (レス) id: 21a845e247 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - るきさん» 素敵なコメントありがとうございます。最近はH×Hに疎遠になってしまっているのですが、いつか機会があったらまた書きたいなと思っています。気長に待っていただけたら嬉しいです(^^) (2020年11月18日 10時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かにかま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/  
作成日時:2019年12月15日 7時

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