#206 ページ20
#ハンター協会 子 プライベートルーム
ゴン「A!良かったぁ…」
「心配かけてごめんね。」
キルア「とんだお騒がせババアだぜ。」
「だからババアじゃないって!!」
キルア「10代でもないのに?」
「あ……」
そうやって現実を突きつけないでよ。
…っていうか、20超えたらババアなんて判定厳しすぎない?
言い訳半分にそう言うと、「嫁の貰い手無くなるぞ。」とキルア。
「五月蝿いな、それくらい居るわよ!!」
ついカッとなってそう返すと、三人はポカンとする。
レオリオ「じょ、冗談だよな…はは…」
「冗談なんかじゃ……あれ?」
“嫁の貰い手無くなるぞ。”
“五月蝿いな、それくらい居るわよ!!”
とんでもないことを暴露してしまったと思っていると、奴は爽やかな笑みを浮かべていた。
「これは、その……」
クラピカ「A、おめでとう。君はどんな魅力的なマフィアと結婚するんだろうか。」
「マフィア限定!?」
「恋人居ること知らなかったんだけど。」と不満げに呟くゴン。
ごめんね、恋人ですらないんだその人。
…というか君と私の間に立っている人なんだけどね。
(……ん?
もしかしてこれ、OKする流れになってない?)
気付いた時には、もう世間話を終えて作戦会議に入っていた。「仕方ないか。」とため息を零しつつ、私も彼らの輪に入った。
*
最後の緋の目の持ち主は、ガエタノという初老のトレーターの男。
男子禁制の楽園を創ってそこに暮らしているらしい。
「じゃあ、潜入するとしたら私か。」
キルア「いや、一人は危険だ。コイツは快楽主義者の奇人って有名だぜ。」
「お前顔だけはいいし、何があるか分からないぞ。」とキルア。
顔だけはってどういうことよ。
顔もでしょ。
「でも他に頼める女の人も居ないし、キルア達は中に入れないんでしょ?」
至極当たり前のことを返して、「そうなんだよな」と悩む一行。
クラピカ「私が行く。」
「え!??」
クラピカ「ヨークシンの時だって女装してもバレなかった。」
いや、流石に無理があるよ。
だって一応成人男性な訳で…
なんて思ったけども、試しに私の服を着せてみせると__
「…似合ってるよ。」
クラピカ「当たり前だ。」
「わぁ、清々しい。」
危うく女としての自信を失いかけたよ、もう。
「足でまといになるなよ。」と茶化すキルアを無視して、私はクラピカと建物を出た。
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あ - 本当に良い作品でした…名作。。完結お疲れ様でした。2024年ですが (1月16日 1時) (レス) @page40 id: b41e70529d (このIDを非表示/違反報告)
ありす - もう泣きましたよー!素敵な物語ありがとうございました。お疲れ様です (2022年7月15日 0時) (レス) @page49 id: c887a79125 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたようで何よりです(^^) お返事遅れてしまいすみません。 (2022年7月8日 0時) (レス) @page49 id: a48c4b505b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 読んでいく度に続きが気になって夜更かししてまで読んでました笑めっちゃ面白かったです!!これが初めての作品だと…?!文才、めっちゃありましたよ…!今更ですが、完結お疲れ様でした!かにかまさんの他の作品に行ってきます! (2021年5月28日 18時) (レス) id: 21a845e247 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - るきさん» 素敵なコメントありがとうございます。最近はH×Hに疎遠になってしまっているのですが、いつか機会があったらまた書きたいなと思っています。気長に待っていただけたら嬉しいです(^^) (2020年11月18日 10時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かにかま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時:2019年12月15日 7時