#143 ページ33
no side
Aが居なくなったテーブルで、三人はただひとりに視線を集中させていた。
「「「(じーっ)」」」
クラピカ「なっ、なんだ？」
レオリオ「お前たちが二人っきりの時にいくら乳繰り合っても構わないけどよ、今は俺たちが居ること忘れんなよ。」
クラピカ「だから何が？」
ゴン「Aのこと大切に思ってるんだなぁ…と思って。」
クラピカ「それはお前たちも同じだろう。彼女は大切な仲間じゃないか。」
全くと言っていいほど無知な様子の彼を見て、「お前って案外鈍いよな。」と呆れたようにレオリオは呟いた。
キルア「さっきの話し方だと、まるでプロポーズしてるみたいだったぜ。」
クラピカ「ぷろ、ぽーず？…＿＿プ、プロポーズ！？」
珈琲を咳き込んだ彼の様子を見て、彼らは呆れると同時に安堵の息さえ漏らした。
クラピカ「…はぁ、気を付けないと。」
キルア「何で？」
クラピカ「実は、最近どうにもAとの仲を噂されてしまうことが多くてな。」
ゴン「でも今に始まった事じゃないでしょ。」
クラピカ「ん？」
ゴン「元々Aとクラピカは仲良しだったし、ハンター試験を受けてた殆どの人が二人は特別な仲だと思ってるよ…多分。」
キルア「あー…うちのお袋や兄貴もそう思ってるぜ。」
クラピカ「なっ…それは本当か！？何故そんなにも誤った情報が流布してるのだろう。」
レオリオ「お前が勘違いされるような行動ばっかりとるからだろうが。」
クラピカ「そんなに怪しい行動をとっている自覚は無いのだが…。」
レオリオ「クラピカ…本当にお前ってやつは。」
2人の距離間が近いのは、元々Aがクラピカのことを女だと勘違いしていたことに由来するとは言え、彼が過去になしてきた言動の数々は、明らかにその好意を隠しきれていなかった。
レオリオ「(何かムカつくよな。あそこまで清々しく青春されると。)」
キルア「(僻んでんじゃねぇよ。)」
レオリオ「(あ゛？)」
キルア「(…まぁ、ムカつくけど。)」
クラピカ「どうしたんだ、二人とも？」
ゴン「あ、あはは…気にしなくていいよ、クラピカは。」
そして、意外にも人間関係に目敏い少年は、もう一人鈍感な仲間がいることに先が思いやられると苦笑いを零した。
ゴン(ここまで自覚しておいて、どうして自分の気持ちに気付けないんだろう。不思議だなぁ。)
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かにかま(プロフ) - みなみさん» 初めまして、素敵なコメントをありがとうございます(^^) 最近はプライベートが色々と忙しいので更新頻度が低いのですが、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2019年11月16日 22時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - コメ失礼します…！とっても面白いです！！すごい好きです！これからも頑張ってください…！！！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 1440843f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年10月6日 23時
