#108 ページ28
スクワラ「嬢ちゃん良かったな、ボスに大層気にいられたそうじゃねぇか。」
私達が過ごす部屋を案内してくれるとか言うから着いて行ったものの、さっきのことばっかり話されてうんざりしてしまう。
バショウ「その調子 出世街道 まっしぐら。」
お節介おじさんさながらに揶揄ってくるバショウをキッと睨みつけた。
センリツ「それだけ貴方が魅力的ってことよ。…でも、困ったことがあったら相談に乗るわ。」
「センリツ…！」
ヴェーゼ「それにしても、厄介なのが増えたわね。」
「本当ですよ…ってあれ？」
彼女が視線を向けていたのは私ではなく、クラピカの方だったので間抜けな声を出してしまった。
クラピカ「…何が言いたい。」
ヴェーゼ「ふふっ、案外鈍いのね。気に入ったわ。」
何よ、いつの間にそんな綺麗なお姉さんと仲良くなっちゃって。
…なんて、ちょっとだけ心がモヤついた。
*
まだ生活感のない部屋を見て、どんな家具を置くのかとか、どんな風に過ごそうかとかそんな空想を描くと、自然とワクワクしてくる。
「これからどうなるのかなぁ。」
そう独り言を呟いてカーテンを開けようと近づくと、窓のサッシに誰かの手が掛かっているのに気付いた。
「！！？」
思わず飛び退いて構えの姿勢を取ると、その手の主は意図も簡単に私の部屋に入って見せた。
？「クックック…久しぶりだね♣」
「ひ、ヒソカっ！？」
「元気にやってるかい？」と彼は肩の埃を払いながら尋ねた。
(いや、今の衝撃で元気が吹っ飛んじゃいそうになったけど。)
「元気。毎日楽しいよ。」
ヒソカ「そうか、それなら良かった。
クルタの少年とも一緒なのかい？」
「うん、同じ所で働くことになったんだ。」
ヒソカ「通りで嬉しそうな訳だ♢」
そう言って彼は優しく微笑んだ。
やっぱり、私は皆が言うみたいにヒソカが唯のヤバい奴だとは思えないな。
ヒソカ「ところで、彼の部屋は分かるかい？忘れ物を届けたくてさ。」
「忘れ物？それなら私が届けるけど？」
ヒソカ「急ぎの用なんだ。」
「えー、教えたら私が怒られちゃうもん。」
ヒソカ「それもそうだね♡」
「じゃあ、また遊びに来るよ。」とヒソカは4階から飛び降りると、男子フロアの方へ向かった。
…相変わらず、この世界の人達の骨密度はどうなってるんだろうか。
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かにかま(プロフ) - (名前)さきのさん» コメントありがとうございます。褒められると伸びるタイプなので、そう言って頂けて嬉しいです笑 今後ともお楽しみ頂けますように精進しますね。 (2019年10月1日 0時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さきの(プロフ) - 毎日1話ずつ更新してくださってありがとうございます！1日の終わりにこの小説を楽しみにしています^ ^更新頑張ってください！！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: 7fbb21366a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 林 香織?さん» 素敵なコメントをありがとうございます！ これから紐解いていくので、楽しんで頂けたらうれしいです(^^) (2019年9月24日 19時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - この小説めっちゃ好きです…ヒソカの大事な人の事も気になりますし、不器用な夢主、愛に気づかないクラピカ。めちゃくちゃ面白いです！更新ファイトです！ (2019年9月24日 16時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！とても励みになるコメントをありがとうございます。これからも楽しんでもらえますように精進しますね。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年9月6日 22時
