#105 ページ25
男1「全員揃っているようだな、それでは案内しよう。」
角刈りの厳つい男に案内されて、私達は無駄に広い廊下を一列に歩かせられる。
廊下の壁には学のない私でさえ分かるほどに、高級そうな絵画やら動物の剥製やらが飾られていた。
そんな中、ひとつの額縁が目に止まった。
豪華絢爛な額縁から顕になっているのは、ビニールの様なものを被せられていたものの明らかに人間の姿で、その大きく開いた口からはその悲惨な末路が容易に想像できた。
クラピカ「あれは一体…」
クラピカが小さく漏らした言葉に、男はため息混じりに返す。
男1「あいつはお前達の前任、俺の同僚だ。仕事の途中に気が狂ったところを、俺が殺した。」
(あー…そういえば死者が今年に入って3人だとかなんとか言ってたかも。)
「逃げようってんならもう遅いぜ。」と付け加えて、彼は歩幅を広げた。
ギィィ…
古めかしい扉を開いた先には、さらに厳重な警備がなされた部屋が待っていた。
そして「お前達には腕試しとして、ここから何かしらを手に入れてきてもらう。」と渡されたのは骨董品や違法物品等々が載ったリスト。
中には勿論、彼の望み通り「緋の目」という言葉が簡素な文字列のひとつの隙間を埋めていた。
あぁ、クラピカ
貴方はもう元の世界には戻れないんだよ。
少しだけ紅を帯びた彼の眼を横目に、足を踏み入れてしまった世界をようやく自覚した。
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かにかま(プロフ) - (名前)さきのさん» コメントありがとうございます。褒められると伸びるタイプなので、そう言って頂けて嬉しいです笑 今後ともお楽しみ頂けますように精進しますね。 (2019年10月1日 0時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さきの(プロフ) - 毎日1話ずつ更新してくださってありがとうございます！1日の終わりにこの小説を楽しみにしています^ ^更新頑張ってください！！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: 7fbb21366a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 林 香織?さん» 素敵なコメントをありがとうございます！ これから紐解いていくので、楽しんで頂けたらうれしいです(^^) (2019年9月24日 19時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - この小説めっちゃ好きです…ヒソカの大事な人の事も気になりますし、不器用な夢主、愛に気づかないクラピカ。めちゃくちゃ面白いです！更新ファイトです！ (2019年9月24日 16時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！とても励みになるコメントをありがとうございます。これからも楽しんでもらえますように精進しますね。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年9月6日 22時
