#69 ページ26
キキョウ「まぁっ！それでは5歳から拷問をお受けになって？」
「そ、そうですね…あはは…;;」
カルト「…。」
キルアに会いに来た筈なんだけど…どうしてこうなったんだか。
それに末っ子ちゃんからの視線が痛いよ。
会話が途切れて、空白を埋めるために人参サラダを貪る。…本日何回目だろう。
大体17回目くらいかな？
味に飽きてきた。
そして18回目に手を伸ばそうとした時、誰かの手が私の腰に回った。
骨張った手に「あ、クラピカか。」と素っ気ない反応をしたものの、やっと救世主が現れた…と内心めちゃくちゃ盛り上がっている私である。
彼は「先程は山間で失礼致しました。」と頭を下げた後、更に自分の方へ私の腰をぐっと寄せた。
キキョウ「あらまぁ、Aさんったら。良いお方がいらっしゃるなら早く仰ってくだされば良いのに。」
「ヨイオカタ…？」
キキョウ「お邪魔しちゃってごめんなさいね。」
クラピカ「いいえ。」
「えっ？」
カルト「…二股女。」
「それ私！？」
キルアのお母さんは末っ子ちゃんを連れて、おほほほほとお上品に他のテーブルに移って行った。
「これもしかしなくてもさ、勘違いされてる？」
クラピカ「だろうな。」
「あー…巻き込んじゃってごめんね。でも、助けてくれて嬉しかったよ、ありがとう。」
クラピカ「あぁ。」
ふと腰元の違和を思い返して、クラピカの手を剥がそうとすると「お前は転びそうだから支えてやる。」ときまり悪そうに返された。
私怪我してるの肩だし、靴だってヒールじゃ無いけど…ま、いっか。
「ありがとう？」
クラピカ「なんで疑問形なんだ、ありがとうございますだろう。」
「別に頼んでないもん。」
クラピカ「…それと、似合ってる ソレ。」
「！？ ど、どうも。」
彼がソレと言って指さしたのは私の着ているドレスのことで…
さらっと褒め言葉を放つ彼に、心音が高鳴ってしまったのが何となく悔しかった。
レオリオ「(何が “Aは仲間だ！”だよ。腰に手まで回しちゃって自分のモノにする気満々じゃねえか。)」
キルア「(クラピカって付き合ったら絶対に面倒くさいタイプだよな。束縛凄そう。)」
ゴン「(でも良かったの？Aがお嫁さんじゃなくなっちゃうよ？)」
キルア「(あんな得体の知れない女、最初っから微塵も狙ってねぇよ。)」
そんな会話が裏でかわされているなんて、私には知る由もありませんでした。
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ユーハ(プロフ) - 凄く良いですよね！私も大好きです。 (2020年11月7日 20時) (
レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ユーハさん» コメントありがとうございます。はい、旧ハンターの声優さん達が大好きなので入れちゃいました(^^) (2020年11月6日 20時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
ユーハ(プロフ) - HUNTERHUNTERの舞台の話も入れてるんですね！とっても楽しいです。体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます(^^) ご期待に添えますように頑張りますね！ (2019年8月20日 3時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月20日 0時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年8月16日 17時
