#59 ページ16
#大浴場
「はぁ極楽極楽…。」
1人でゆっくりお風呂に入るのなんて何年ぶりだろう。もしかしたら10年以上そんなこと無かったかもしれない。
湯船に浸かりながら、そんな取り留めもないことを考えていた。
(それにしても、クラピカってば男の子だったのか…。)
まさかのまさか、初めてできた女友達だと思っていたのは初めてできた男友達の間違いだったのだ。
クラピカの事を男の子だと認識した途端、今まで自分がしてきた言動が急に恥ずかしく思えてきた。
彼の顔が脳裏に張り付いて剥がれない。
「だぁぁぁあああ、何だよもう！」
ゴン『A大丈夫ー？』
*
#大浴場前
色々考える事は後を絶たないけども、何となく落ち着いてきたので、お風呂から上がることにした。
ゆっくりし過ぎちゃったなぁなんて思いながら着替え終わって暖簾をくぐると、外には見慣れた金髪が見えた。
「げ…。」
クラピカ「“げ” とは何だ “げ” とは。」
思わず口をついて出た一音に、彼は眉間に皺を寄せた。
「クラピカ出るの遅くない？」
クラピカ「ゆっくりしたかったから、二人が出てから入ったんだ。」
「なるほどね。」
「「…。」」
気まずい…めちゃくちゃ気まずい。
何か喋らなきゃ。
でも、元はと言えば私が勘違いしていたせいだから、これ以上無駄な事言って嫌な気持ちにさせたくないし…。
クラピカ「A、私はもう怒っていないよ。間違えられたのだって初めてじゃない。」
最初に口を開いたのは彼だった。
クラピカ「それよりも、その…私が男だと知ってガッカリしているのか？」
「えっ、何で？」
クラピカ「さっきから静かだし。」
「あー、えっと…ガッカリしたわけじゃないよ。急にクラピカが男の子だと思うと何か意識しちゃって気まずくって。」
何となく、嘘をついたら彼には直ぐにバレてしまう気がしたので正直にそう伝えると「普通、それ本人に言うか？」と彼は私の頭を叩いた。
「痛いなぁ…女の子に暴力振るうなんてサイテー。」
クラピカ「はははっ、調子の悪い時だけ男扱いするなよ。」
今まで、クラピカは女の子だと信じて疑わなかったけど＿＿
無邪気に悪戯っぽく笑う彼の表情は、育ち盛りの青年そのもの。
気づかなかった自分が、逆に疑問に思えた。
「あ！今の顔、男の子っぽいよ クラピカ！！」
クラピカ「…お前は思ったことをなんでも口に出すの控えた方がいいと思うぞ。」
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ユーハ(プロフ) - 凄く良いですよね！私も大好きです。 (2020年11月7日 20時) (
レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ユーハさん» コメントありがとうございます。はい、旧ハンターの声優さん達が大好きなので入れちゃいました(^^) (2020年11月6日 20時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
ユーハ(プロフ) - HUNTERHUNTERの舞台の話も入れてるんですね！とっても楽しいです。体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます(^^) ご期待に添えますように頑張りますね！ (2019年8月20日 3時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月20日 0時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年8月16日 17時
