【H×H】初めまして好きです【イルミ】

もう一回 ページ28

イルミ「ミケ、コイツは餌じゃないよ。」


「ミケ？」


イルミ「このデカいのはウチで飼ってる化け物。」




と、冷たく言うけどもミケ君(ちゃん？)は、ゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らしてイルミさんに近寄る。さっきまでの殺気が嘘みたいだ。



「イルミさんってやっぱり優しいんですね。」


イルミ「は？」


「だって、その子がすっごく懐いてますもん。言いませんか、動物は優しい人に懐くって。」


イルミ「…。」



久しぶりに会ったイルミさんは、何だか素っ気ない気がした。いや、気の所為？私が期待し過ぎているだけかな？

でも、確かに視線を合わせてくれない。あの生気の感じられない視線を。



イルミ「危ないからもう帰りなよ。」



折角来たのにここで終わったら、本当にストーカーに成り下がっちゃう。それに、鮮明なうちに思いを伝えようと思ってここに来たんだった。



「…待ってください。」



先を行く彼の裾を掴んでそう言い放つと、首を傾げた。



イルミ「…A？」


「＿＿＿私、好きなんです。貴方のことが。」


イルミ「……は？」



と、彼は元々丸い目をもっと丸くして驚きを顕にした。

形勢逆転→←諦め？

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