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XXXXX ページ5

「A様…………A様…………」



「んぅ……?」



浅い眠りの意識の外から、鈴のなるような美しい声が聞こえた。
薄く目を開けば、眩しい朝日とキラキラと光る銀色が見えた。



「あなたは…?」



掠れた声で、Aはそう尋ねた。



「貴女様の担当になった、メイドにございます」



メイド……?
Aの困惑が伝わったのか、銀髪の彼女は目を細め微笑んで云った。



「食事を運んだり、少し話をしたり、掃除をしたりなど、A様の身の回りのお世話をさせていただきます」



「世話……で、すか……」



「はい。質問やご要望などがありましたら、何でも云ってください。答えられる範囲であれば、何でも致します」



「質問…」



────貴女の、名前は?



Aがそう問うと、銀色の目を細めてクスリと笑った。




「────Jane(ジェーン) Austin(オースティン)


ジェーンと、お呼びください」



窓からの日が、彼女を神々しく見せていた。
神々が産み落としたように、美しい人だった。

銀色の髪と瞳に、目を奪われた。鈴の音のような声に、微睡みを覚えた。優しく上がる口角が、彼女という美しい人間を魅せていた。



────女神のような人……



「ジェーン…………おねえさん……」



「おねえさん?」



優しげに細められた目が、今度は丸く見開かれた。
本来メイドとは主に仕えるもの。彼女の兄、両親は敬称などを付けず“ジェーン”と呼び捨てにする。

ジェーンが疑問符を浮かべているとき、Aは無意識にそう呼んでいたことに気がついた。



「あ……えっと……ご、ごめん…な、さ……」



「謝らなくてもいいですよ、呼びやすいように呼んで下さい」



顔を青くしたAに、ジェーンはそう返した。

ジェーンの仕事は、彼女の世話と少々の話し相手。
だがAにとっては、彼女のような優しい話し相手が何よりも救いに感じた。



────ジェーンおねえさん



そう呼んだ時、彼女は無意識に兄の代わりを探していたのだろうか。

おねえさんと呼ぶ事を許された時、Aは酷く嬉しそうな顔をしていた。

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作者名:ゼロレール | 作成日時:2019年11月22日 23時

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