23話 こんな所で…… ページ24
「じゃあ本題に入る」
桂がピタリと動きを止めて私の方をじっと見てくる。
「実は桂、お前に脅されたって言ってる攘夷が
今真選組に捕えられてるんだが」
桂「俺が脅した………?」
「あぁ、その攘夷志士、桂に脅されたって言い続けてる。反応を見る限り嘘をついてる風にも見えなかったし……」
桂「俺はそんなことしとらんぞ?」
やっぱり。桂は私の目を真っ直ぐ見つめて答えた。この感じだと、桂も嘘はついてないな。
「それを確かめに桂に会いに来たんだ。私も桂がそんな事するふうに見えなかったし。」
銀時「俺もAちゃんに聞いた時よ〜。ズラとはいえ、こんな事しねぇと思ってな。まぁ本人にきかねぇと分からないと思ってたが、ズラもしてねぇと言ってるしな」
桂「ヅラじゃない桂だ!」
「……とりあえず、桂では無いことが分かりましたので、旦那、ありがとうございます。また頼ることあると思いますが…」
銀時「いつでも頼っていいぜ。もちろん、Aちゃんとのデートという約束で」
「デートというか、スイーツ食べに行くぐらいなら」
旦那は喜んでいた。旦那って結構顔に出るんだな。
「というか、桂。次会うときは絶対捕まえてやるからな。」
桂「逃げ足は早いんでな。今回の事件、よろしく頼むぞ」
桂は笑いながら言っていた。捕まえる時は容赦しないからな。
「……じゃあ私は上司にこの事バレたらヤバいんで帰らせていただきます」
桂「そうだな。真選組にバレたら俺も危険だしな」
銀時「ヅラが捕まってところで何ともないんだがな」
「私もそう思います。旦那、ありがとうございました」
銀時「あぁ、気をつけろよ」
桂は怒ってたがそんなの無視して私は万事屋を出た。
(少し見廻りして帰るか…)
町をブラブラ見廻りながら歩いていた。油断していた。え、何にって?そりゃ……
総悟「こんな所で会うとは奇遇だな。A」
「お、沖田隊長!!ご苦労様です」
そう、こんな所で総悟に会うとは思ってなかった。油断していた。
総悟「おいA、お前いつも俺の事名前呼びなのに隊長呼びじゃねえか?」
私になんか探りを入れるように聞いてきた。
「いっ、一応見廻り中だったから??」
総悟「いつも見廻り中だろうと名前呼びだったじゃねェか。隊長呼びする時ったら、刀使う仕事のときだろぃ?お前の場合」
こういう事だけはすぐさま言ってくるよな。
総悟「んで?万事屋に何しに行ってたんでぃ。」
____ え?
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狼 - あ…あの…すみません…桂のあだ名 「ズラ」じゃなくて「ヅラ」ですよ… (かつらの「か」を抜いて「つ」に濁点をつけただけですから) (2019年9月2日 19時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポン酢。 | 作成日時:2019年3月9日 15時