沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはからかい上手3 ページ34

｢だって、アンタと俺、こんだけ違うんですぜ？｣




手で身長の差を測って、彼は見せびらかす。





｢う、うるさい！！馬鹿馬鹿！！｣





ポカポカと沖田さんの胸板あたりをグーで叩く。





｢ふはっ、子供みてェ。｣





｢きゃあっ！！｣





手首をいとも簡単に掴まれた私は、沖田さんにグイッと前に引かれた。





沖田さんとは、鼻と鼻がもうすぐ付きそうなくらいの距離。私は何が起こっているのか分からないほど、頭が真っ白になった。





｢……へ…｣





｢ぷにぷにしてる｣





頬を優しくつねる感覚。







・









｢いっ、いぎゃあああああああ！！！！！！！｣





｢おっと……｣




テンパった私の拳は、見事に沖田さんに受け止められた。




｢すいやせん、そんなに怒んねーで下せェ。｣




｢うわぁぁぁあ！！！！/////｣




私の必殺撃退キックも華麗にかわされる。




｢顔、赤ェや。｣




｢だ、だ、誰のせいだと思ってんですか！？！？｣




沖田さんが笑いながら顔を覗き込む。




｢俺のせい？｣




｢そうですよ！！だいたい、沖田さんが……あっ……………｣




………私は、やっぱりバカでした。

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