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「アバッキオ？」
仲間の一人だろうか、高い少年の声が不思議そうに彼の名前を呼んだ
人違いではない＿やっぱりアバッキオさんだ
泣いて今すぐにでも飛び付きたい衝動を堪えて帽子の男の隙間から見えるアバッキオさんを恐る恐る見つめた
彼は何も変わっていなかった
彼は未だ私に優しくしてくれた警官頃の彼だった
「A」
「知り合いか？」
ボソリ、と彼が私の名前を呼んだ
決して聞き逃さない、優しくて低かった声音が今は強ばっているように感じた
隣に座る白いスーツの男性がアバッキオさんを見上げて聞いた
彼を見つめ返すアバッキオさんは何かにすがるような目をしている
＿あなたは何故そんなに悲しそうな顔をするの
「アバッキオさん、私です＿覚えていて、くれたんですね」
私は勇気をもって声をかけた
昔はあんなに気さくに声をかけられたのに
昔の自分が羨ましい
案の定彼は反応してくれなかった
「通せ、ミスタ」
白スーツの男がミスタと呼ばれた帽子の男を私の前から引き剥がすとアバッキオさん向かいの席を引いた
「立ち話もなんだ、座ってくれ」
私は込み上げる感謝に深々と礼をするとそっと椅子に座った
顔を上げるのが、怖い
アバッキオさんは私に会うのを望んでいない様だった
もしかしたら私が気付かぬ内に彼に何かしてしまったのかも知れない
もしそうだったら私は今すぐにでも此処を飛び出して二度と彼に会わないと天に誓う＿
「警官に、なったのか」
アバッキオさんが口を開いた
私は勢い良く顔を上げ、首を縦に振る
激しく振ったため、首が痛かった
前にも経験した痛みが今日は何故か辛く感じた
アバッキオさんは光のない瞳で私を見ると淡々と言う
「お前は、俺がどうなったのか知らないだろう」
「知りません」
「＿お前は、俺に憧れていたのか」
その質問をするアバッキオさんの顔は苦しそうに見えた
何がそんなにも貴方を苦しめているの
私は貴方のことを何も知らない
だから知りたい＿もし苦しみの原因が私なら今すぐここで消えて見せるから
「憧れています、貴方に出会ったときからずっと」
アバッキオさんの他に人が居るのも忘れて私は思いの丈をぶつけた
どうせこれが最後になるのなら、せめて私の気持ちを聞いて欲しい
そんなただの我が儘だった
「私、好きです＿昔から貴方が警官の頃からずっと私は貴方に"憧れ"恋をしてきた」
アバッキオさん、私を拒絶して
憧れという私の呪縛が貴方を多分締め付けているのだから
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RIOT(プロフ) - こちらの作品を読んで頂きました皆様、誠にありがとうございました。本日をもちまして、この小説は続編に移行することとなりました。今まで読んでくださり、ありがとうございました。続編でお待ちしております。 (2019年2月11日 16時) (
レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 高杜さん» ありがとうございます〜！結局夢主も依存してるっていう共依存になっちゃったんですけど、凄く楽しく書けたので良かったです。是非これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
高杜(プロフ) - フーゴくんのお話とっても良かったです…！！本当にありがとうございました！これからの更新も楽しみです、応援しています！ (2019年2月11日 12時) (レス) id: c2df969f37 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - またリクでブチャラティとアバッキオが夢主ちゃんを取り合いする奴をお願いします！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
カト☆(プロフ) - またまたリクエストよろしいでしょうか...？！よろしかったらポンペイ組をお願いします！ (2019年2月10日 3時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT | 作成日時：2019年1月17日 18時
