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「警官だ」
ミスタがそう呟くとチーム全員は外からこちらを呆然と見つめる一人の警官に目を向けた
ギャングである彼らを目の敵にしているような目ではないのは一目で分かった
その警官の瞳には雨水に紛れて涙が浮かんでいたからだ
＿
びしょ濡れの警官の私を見るなり店のウェイターはふかふかのタオルを持ってきてくれた
有りがたく頂戴して体や髪を拭く
「あの、今日はどういったご用件で」
「公務ではありませんので。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
怯えるような顔を向けたウェイターにそう告げて頭を下げると、いえいえと彼は首を振った
彼の手は微かに震えていた
チラリ、と辺りを見回すと警官の私を一瞥した客が再び食事を取るのが見えた
警官というのは市民の安全を守っている仕事だが、それに反して忌み嫌われているのは仕事に就いたときに身に染みて感じていた
アバッキオさんも当時はそれを感じていたのかな
今さらその偏見に対して何も思わないが、彼は＿アバッキオさんは違うと心の底から言いたかった
「お席をご案内致しましょうか」
「いえ、すぐに済みますので」
ウェイターに敬礼をし、先ほど外から見た部屋の方へと進んだ
ウェイターは何か言おうとしていたようだが、私はすぐ済みます、ともう一度言うと彼は何も言わなくなった
彼は何かに対して確かに怯えていた
「オイオイ、食事中だぜ...そこから中に入んねーでくれねぇか？」
「...」
奇妙な帽子を被った男が私の行く手を塞いだ
上から鋭い眼光を光らせて見下ろしてくる
何も寄り付けないようなその視線にゾクッと背中に悪寒が走ったがそれ以上に私の意識はある人に惹き付けられる
会いたかった彼が、目の前に、いる
込み上げてくる何かを押し込んで、失礼と一歩引き下がった
「何の用だポリ公」
帽子の男は後ろにいる彼を隠すように私の道を塞いだ
あぁ、どうか退いて＿
私はただ、彼に会いたいだけなのに
じわり、と涙が滲むのを唇を強く噛んで我慢し、静かに口を開いた
「私は＿人を探しています」
「ほう、で？何故俺たちに聞きに来た」
帽子の彼の言葉を無視して私は独り言のようにポツポツと呟く
「彼は私の希望でした＿いつもしがない学生なんかの私に優しくしてくれて、沢山話しかけてくれて、沢山...」
奥で彼が立ち上がるのが見えた
驚きと絶望と、何かが入り交じった顔
あぁ、アバッキオさんそんな顔をしないで
私、貴方に会えてこんなに嬉しいのに
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RIOT(プロフ) - こちらの作品を読んで頂きました皆様、誠にありがとうございました。本日をもちまして、この小説は続編に移行することとなりました。今まで読んでくださり、ありがとうございました。続編でお待ちしております。 (2019年2月11日 16時) (
レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 高杜さん» ありがとうございます〜！結局夢主も依存してるっていう共依存になっちゃったんですけど、凄く楽しく書けたので良かったです。是非これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
高杜(プロフ) - フーゴくんのお話とっても良かったです…！！本当にありがとうございました！これからの更新も楽しみです、応援しています！ (2019年2月11日 12時) (レス) id: c2df969f37 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - またリクでブチャラティとアバッキオが夢主ちゃんを取り合いする奴をお願いします！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
カト☆(プロフ) - またまたリクエストよろしいでしょうか...？！よろしかったらポンペイ組をお願いします！ (2019年2月10日 3時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT | 作成日時：2019年1月17日 18時
