君にしか見えない＿ｱﾊﾞｯｷｵ ページ37
※ネタバレ含みます
最近、精神科に行くことを勧められた
ボスであるジョルノ・ジョバァーナだけでなく、同僚のミスタやフーゴも私へ「病院へ行け」と催促する
私を見るその瞳は皆、同情と哀れみ、悲壮感
そんなものがぐちゃぐちゃと混じった複雑な眼をしていた
「精神科って酷くない？私普通に正常なんですけど」
私は自分の部屋に行って真っ先にベッドに体を沈めると傍に立つ彼に向かってぼやいた
彼はお前は元からそういうやつだからな、と私の頭を乱雑に撫でる
「どういうこと？元からって失礼ね！」
ベッドから飛び上がって彼に抗議する
彼はケタケタと笑うと大きな体で私を抱き締めた
「何だか最近温かくなくなったね。アバッキオ＿」
彼の腕に抱かれながら彼の存在を確かめる
彼は確かにここにいる、ここにいるのに
以前感じていた体温やそれ以外の温もりなんかはそこに全く存在しなかった
「アバッキオ、何時までも隣に居るよね」
私は決まってそう言うけれど、彼は決して返事をしない
私を包み込む力を強めることで私を納得させてきた
やっぱりちゃんといる、私の傍に
彼を見上げると悲しそうな瞳で私を見返す
皆は何がそんなに悲しいのか、私には分からないけれど、貴方が傍に居てくれるだけでそれで十分
私はアバッキオへ背伸びして口付けすると彼も同じように私へ口付けした
何故か前のような照れ臭さは何処かへと消え去って
アバッキオと居れることが幸福過ぎて、照れ臭いなんて感情消えてしまったのかな
＿
「A、いつも部屋で誰と話しているんだ？」
ミスタやフーゴは私に問う
私はまたか、と肩を落として二人に何度も言ってきた台詞を突きつけた
「アバッキオに決まってるでしょ」
二人は頭を抱え、動揺する
何言ってるんだ、アバッキオは死んだんだぞ
またそんな冗談、縁起でもない
だってほら、今も私の傍に立っているのに
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RIOT(プロフ) - こちらの作品を読んで頂きました皆様、誠にありがとうございました。本日をもちまして、この小説は続編に移行することとなりました。今まで読んでくださり、ありがとうございました。続編でお待ちしております。 (2019年2月11日 16時) (
レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 高杜さん» ありがとうございます〜！結局夢主も依存してるっていう共依存になっちゃったんですけど、凄く楽しく書けたので良かったです。是非これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
高杜(プロフ) - フーゴくんのお話とっても良かったです…！！本当にありがとうございました！これからの更新も楽しみです、応援しています！ (2019年2月11日 12時) (レス) id: c2df969f37 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - またリクでブチャラティとアバッキオが夢主ちゃんを取り合いする奴をお願いします！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
カト☆(プロフ) - またまたリクエストよろしいでしょうか...？！よろしかったらポンペイ組をお願いします！ (2019年2月10日 3時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT | 作成日時：2019年1月17日 18時
