保健室の濱田先生【紫】 (ページ6)

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６. 。ページ6

やばい

私ってやばいのかな

もう濱田先生に会いたくなってる…

"どうせ俺んとこ来るやろ？"

……読まれてた

『藤井さーん』

藤井「はいはい、また来たん？」

『だっていっつもここにいるじゃないですか』

今は屋上

いつもは重岡とお昼を食べていたけど、

部活の集まりでいない。

藤井「何かあったんや」

『んー、あったというか、はい…』

1つ上の藤井流星さん

1回気分転換で屋上に来た時、一気に仲良くなった。

相談しやすい人なんだよね

藤井「濱田せんせ？」

『それしかないですよ～…』

藤井「ははっ、そうやんなぁ」

「どしたん？」と目線を合わせて聞いてくれる。

私は今日の出来事を藤井さんに話した。

藤井「んー、むずいなー」

『ですよね』

藤井「先生も先生で女好きやんな」

『む、むかつきますよね！

私のこと見ながらわざと頭撫でたんですよ！？』

藤井「おん、むかつく」

さっきのことを思い出すと余計イライラして、

持ってきたパンを思い切り付きに詰め込む。

藤井「Aちゃんはどうしたいん？」

『え？』

藤井「濱田先生に会いたくないん？」

……そんなの

『会いたい、です…』

藤井「ふふ、そうやろなぁ」

『会いたくて会いたくて無理です』

でも私、さっき意地張って

もう先生の所に行かないって言っちゃったし。

何となく、会いづらい…

藤井「Aちゃん可愛えな」

『え、かわ…』

藤井「先生に一途すぎて可愛え」

『いや、そんなことないですよ、』

藤井「これはしげが苦戦するわけや」

ん？しげ？

不思議に思ったけど、特別口にしなかった

『保健室行ってもいいですかね、』

藤井「ええと思うよ」

『迷惑だったり…』

藤井「んなことない、可愛くて堪らんくなるで？」

『へ、いや』

藤井くんがモテるわけはこれか

ついつい私まで顔が熱くなってしまった…

でもやっぱり、私は濱田先生なんだよなぁ

改めてそう思った。