低音ボイスにはご注意を【 青 】

４. 。 ページ4

「 お 、噂のAちゃん？ 」









今は移動教室に行く途中 。


芹奈は係の仕事があるとかで先に行ってしまって




そんな時 、背の高い男の人が声をかけてきた









『 えっと ... ？ 』


小瀧「 あぁ 、俺小瀧望！流星と同じクラスの 」









藤井さんと同じクラスなんや


そう聞いて 、何故か少し警戒してしまう 。









小瀧「 そんな警戒せんでや 〜 」









そう言って距離を詰めてくる 。


やっぱり藤井さんと似てるやんか ... ！









藤井「 望 」


小瀧「 ん？流星 〜 」


藤井「 Aから離れて 」









いつの間にか後ろに立っていた藤井さん


その顔はどこか怒っているようだった









小瀧「 おー 、怖 」


藤井「 当たり前やろ 、Aに手出したら許さん 」









普通ならこういう言葉にドキッとしたりするんかな


今の私は 、何で藤井さんに決められなあかんねん ってケチ臭い考えが頭にあった









『 ... じゃあ 、私行きます 』


藤井「 えー 、もう行くん？ 」


『 わっ ... 』









藤井さんの横を通り過ぎた途端 、後ろから抱き締められる




ちょ 、この人何してるん


こういうのって平気でするもんですか！？









『 やめてください！ 』


藤井「 なんでや 、けち 」


『 こういうこと平気でするチャラい人ほんま嫌いなんで ... 』


藤井「 ... 」









そう言えば 、そっと体を離してくれる









藤井「 Aだけやで？こういうことするん 」









私の目を真っ直ぐ見てそう言った藤井さん 。


... 何やねんその真剣な顔 、調子狂うわ









小瀧「 ちょ 、俺空気やん！ 」


藤井「 うるさい 、望 」


小瀧「 ... 今日の流星毒舌 」


藤井「 知らんわ 、じゃあ行くな 」









私の頭にポンッと手を置いて 、教室に戻って行った




自分勝手すぎるわ 、ほんま ...


小さくため息をつき移動教室に向かった

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