アーヤが引っ越して3年後。

ありがとっ…！ ページ22

最悪だ。

なんで、会いたかったなんて言ってしまったんだろう。

一方的に別れを告げた私が、そんな想いを告げていい訳がない。


「……」

「……」


沈黙が怖くて、逃げるように下を向いた。


「アーヤ…」

ﾋﾟｸｯ


肩が揺れたのが、自分でもわかった。

さすがに、怒ってる…？


「ごめ…「俺も、会いたかった」」


っ…！


「黒木君…」

「僕も会いたかったよ」
「小塚君…」

「もちろん俺も会いたかったぞ！」
「若武」

「俺も」
「上杉君っ…」

「俺も会いたかったよ、アーヤ」
「翼ぅ…」

「ん？俺もだぞ？」
「しの、ぶっ…」

「あり、がとっ…！」


そう言えば、みんなが笑った。


「泣きたいなら泣けよ」


ありがとう。ありがとうみんな。

ほんとに、ありがと。


「ふぇっ…」


個室でよかった。

他の人に、みられる心配はない。


______私が号泣している姿を。

理由、教えて→←ほんと、ごめん…

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