アーヤが引っ越して3年後。

変わらない君、勝手な私。 ページ19

「アーヤ、いつも使ってる部屋6人用の部屋だからちょっと狭いかもなんだけど、いい？」


6人？
噂の女の子は？

言いたい事はあったけど、私が口出しする問題じゃない。

気になるけど、知りたいけど。

勝手に離れた私からは、何も言えない。


「うん。いいよ」


黒木君が店員さんと話している間に、聞いてもいないのに若武が話してくれた。

ここも昔と変わっていなくて、とても落ち着いた。


「この店のオーナーが黒木の知り合いでさ、超混み合ってる時とかも、俺らの部屋だけは空けといてくれてんだぜ！すげぇだろ」


純粋にすごいと思った。

でも、勝手だけど、その中に私がいないのが悲しかった。

そんな気持ちがバレませんように、そう願いながら、若武の話を聞いた。

心待ちにしてたんだからな→←視線

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