色褪せた思い出の中で。【文スト】

12話 ページ14

だいぶ気持ち悪いです今回の話。
ストーカーっぽいのが出てきます。
覚悟ある方どうぞ！
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？side

？「ふふっ」


僕は、壁一面に貼られた写真を見て、笑を零した。


僕が欲しくて欲しくてたまらなかったもの。

昔、とあるオークションで男の子が売られていた。


白い肌

ブルーバイオレット色の綺麗な髪

男の子とは思えない可愛い顔立ち

華奢な体

鮮やかな濃い紅色の瞳


一目見ただけで、どうしようもなく欲しくなった。

その、男の子の全てが。


僕はその男の子をどうしても手に入れたかった。


結果、8億かけて男の子を手に入れた。


？「初めまして！」


湊斗「ﾋﾞｸｯ…」


名前は、立花湊斗くん。


僕は、君の全てが愛おしくてたまらない。


怯えた顔

泣いている顔

怒っている顔

苦しんでいる顔


特に好きなのは、この顔かな。



そんな、僕が愛してやまない君は、突如、消えた。


ちゃんと、繋いでおいたはずなのに。

閉じ込めていたはずなのに。


僕が気づいた時にはそこに君はいなくなっていた。



泣いて、泣いて、泣きじゃくった。


どこを探しても見つからない。



毎晩毎晩泣いて、どこにいるの、なんで居なくなったの、と。


そんな日々が数年続いたある日、僕は君の居場所の情報を手に入れた。


ついでに、君の妹の存在も。


僕は君の何もかも知っている。

全部、ぜーんぶ。


君を一番理解してあげている。

そんな優越感でいっぱいだった。


そして、僕は君の妹と、君の居場所に手紙を送った。


まさかの敵対組織にいるなんてね。


君が、今まで、誰にも愛してもらえなかった分


僕が

僕が

僕が


君をたくさん愛してあげるんだ。


ついでに、妹ちゃんもね。


さすが兄妹だ。

妹ちゃんも僕の好みドンピシャだよ。


もう少し出会えるよ。

待っていてね。


湊斗、希ちゃん。





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我ながらヤンデレを描くのは辛いです。
気持ち悪いですね。

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