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kenta.
健太「 健太たちにだって、できること、あるじゃん 」
慎の目の奥に聞いた。
目の奥というか、心というべきか。
「 全部っ、話します …
絶対、信じて、くださいよ、 」
健太「 当たり前じゃん、 」
慎の口から出る言葉は信じがたいことだった。
まず、Aちゃんが記憶喪失になったこと
それが休止の理由だったこと。
あり得ないと思った。
もしAちゃんが記憶を戻して、慎が活動休止をしていたと知ったとき、
どう思うんだろうか。
Aちゃんは俺たちが踊ってる姿が好きだと言ってくれた。
健太「 それでいいの? 」
「 当たり前ですっ、これは俺のためなんで 」
健太「 Aちゃんが記憶戻したとき、まこっちゃんが活動休止してたって知ったとき、どうすんの? 」
まこっちゃんは、顔を歪めた。
そりゃあそうだ。
そんなことなんて考えたことなかったはずだから。
健太「 健太がもしまこっちゃんの彼女だったら絶対嫌だ。
そんなの別れてやるってくらい無理。 」
「 っ、! 」
健太「 だって、健太のせいでやめてるんでしょう?ってなるもん 」
「 Aはっ、! 」
健太「 あの子もなるよ。
だってAちゃんすんごいまこっちゃんのこと好きだもん。 」
そんなの知ってる。
だって、何度も会ったことあるし何度も話したことだってある。
そのたびに、慎は〜とか、言ってるんだもん。
俺たちのことをよく理解もしてくれる。
健太「 ちゃんと考えてあげなよ。
たったその時の気持ちで判断しちゃだめだよ 」
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作者名:快百華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時:2020年10月10日 23時