Dear Destiny【 神谷健太 】

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スタッフ「 古川Aさん入られます！ 」

『 お願いしまーす！ 』









控室から出てきたAさんは、いつものAさんとは全く違った。




大人っぽくて、妖艶で。






空いた口が塞がらなかった。









瑠唯「 健太口空いてるよ 笑 」









瑠唯にそう言われるほど。


口が空いてるのなんて自分でもわかってた。



それほど、綺麗だった。






　





『 健太、ジャケット貸して 』

「 え、 」

『 露出多いから、ちょっと、 』






確かに。

胸元も背中も開いてるし、綺麗な足も出てる。







「 はい 」

『 ありがと 笑 』







俺の衣装を着て、笑顔で微笑むAさんは、いつものAさんの変わらなかった。








『 あ、いっちゃん！一緒に回ろーよ 』

樹「 俺まこっちゃんと回る約束しました。 」

『 えー、 』

樹「 ほら、そこに突っ立ってる健太さんとでも回ってください。 」







急に俺の方に話を振られて、びっくりする俺と駆け寄ってくるAさん。







『 けんた！！回ろ！！ 』

「 健太でいいの？ 」

『 仕方なく？って感じ！ 』








いつもはもう少しテンションが低いはずなんだけど、メンバー全員で撮影に来たからか、テンションが高い。








『 けんた、今日はデートだ！ 』

「 ひひっ 笑 」

『 いこっ！ 』









すっと俺の手首を取って走り出すAさん。

手じゃなくて、手首なところが肝心。




いつまでたっても、俺が取ってもらえるのは、手首なの。




　
　
　
　
　
　

　
　



　



















　
　


　
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