一目惚れとか馬鹿げてますって言ったら引かれたんですけど【stpr】 (ページ4)

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episode2 ページ4

ジェルside

モブ「きゃ-ジェル様今日もかっこいい!!」

モブ「食堂ですか!?お供しますぅ!!」

俺の周りで女の子たちがきゃあきゃあと騒いでいる｡

俺の周りで聞こえる声はみな右から左へと流れていく｡女ってこないなものしかおらんのかな…

そう思いながらため息をつく｡毎日同じような日々でつまらない｡

そんなとき人がドンっとぶつかってきた｡

痛いな…そう思っていると小さな声で「すみません」とその子は言った｡

一人で歩いていて周りはその子のことを誰も見ない、

でも俺の中ではあの時から君だけだってん｡あのときの顔を今でも思い出す｡

名前すら知らないきっと俺よりずっと強い顔だった後輩ちゃん｡

あの顔をいつか自分の力で笑顔にさせたい、そう思った｡

そして俺は告白することにした｡

告白する場所は体育館裏｡喧嘩するときの場所だけどおもろいかなってそうして君は現れた｡

『なん…ですか?ぶつかったときのことはちゃんと謝りましたよ…?』

ジ「覚えててくれたんや…」俺は軽い衝動を感じた｡

『当たり前じゃないですか｡あんなに女の子たちがきゃ-って騒いでますから｡』

そ-ゆ-ことか…俺はガックリとうなだれた｡

『で…なんですか?』その子は恐る恐る聞いた｡俺は1つ息を吸ってはくと珍しく真剣な面持ちで

ジ「一目惚れやったんや｡付き合って?」と言った｡心臓はバクバクしているし体全体が熱い｡

その子は一瞬戸惑ったような顔をしたがすぐに

『一目惚れとか…馬鹿げてません?』と言った｡俺は一瞬戸惑った｡一目惚れ馬鹿げてる?

「ははっ!!ww」俺は爆笑した｡『な,なんですか…』その子が引いた目で見てくる｡

俺は振られて悲しい感情の涙か笑いすぎてこぼれたか分からない涙を拭いながら

ジ「いや…ww言い方とか行動がおもろすぎて…ww」『そんなに、ですか?』その子は聞いた｡

ジ「そうやで!!君漫才できるくらいおもろいで!」

そう言うとその子は『ふふっ漫才は流石に無理ですよw』そう言って笑った｡

初めて誰かの笑顔を見てキュンと胸が鳴った｡

こんな風に笑うんや…その笑顔をもっと見たい、そう感じた｡

ジ「君ホンマにおもろいなあw名前は?」『教えません』ジ「え!?」俺はびっくりした｡

ジ「そ-ゆ-ときは名前教えるもんやろ!?」そう言うとその子は笑いながら

『私,「普通」って嫌いなんですよジェル先輩っ!』そう言ってその子は去っていった｡

ジ「～っ!」不意打ちで食らった名前呼び｡心臓が痛い｡ジ「面白い後輩やなぁ」

続く