5 青春フィルム (ページ48)

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風磨「Aと…一緒にいたい…」

ぎゅっと風磨くんの腕の中に閉じ込められた。

お風呂上がりだから香水なんてつけてるはずないんだけど、風磨くんからは優しい匂いがしてそれがいつも大好き。

あぁ、守られてるなぁって思う

風磨「毎日一緒に飯食いたい」

「嫌にならない…？」

風磨「ぇ…？」

　

「ずっと一緒にいるとお互いの嫌なところが見えてきちゃったりとか…そういうのが原因で別れることがあるって…」

ネットで見た…

風磨「Aは嫌…？」

「…嫌じゃないよ！！

そんなの風磨くんと一緒がいいに決まってる…！！」

風磨「…そっか。ありがとう。

だったら、一緒に住めばいいじゃん？」

「ぇ、」

今の話聞いてた…？

風磨「ずっと一緒にいて嫌になるかなんてそんなのずっと一緒にいてみないとわからないじゃん。

てか、Aのことが嫌になるとか俺絶対あり得ないし。」

「もし…嫌になっちゃったら……？」

あぁぁ、なんでこんなネガティブなことしか考えられないの私

風磨「そうならないように、気になるところがあったらお互い言い合えばいいじゃん？

俺はそんなにAから離れません～」

そうだよね……

風磨くんだもんね…

2年以上もこんなに一緒にいて好きが減ったって感じることはない。

更に増えてると思う…

会うたびに好きになってるような気がする…

よく沙耶香ちゃんとか聡にそんなに毎日電話したり、毎週のようにお泊まりとかしてて飽きないの？とか嫌になるときないの？って聞かれることよくあるけど

なんでだろうね、風磨くんのこと考えると自然と笑顔になって気分が上がる。

単純なだけかな。

だって、好きなんだもん。大好きなんだもん。

風磨くんのことが。

風磨「あ、冷えピタぬるくなってきてる。替えよっか。」

風磨くんが身体を起こして枕元の間接照明を付ける。

箱の中から新しい冷えピタを取り出して粘着部分についてる髪をぺりぺりと剥がしたら、今おでこに貼ってある冷えピタを取って新しいのをつけてくれた。

「つめた…」

風磨「ふふ、ちょっと我慢して？」

「…ありがとう…」

風磨「身体怠くない？そろそろ寝る？」

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