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「私…ほんとに風磨くんになんもしてあげられてない…
料理だって出来ないし…食器洗おうとしてもこの前お皿割っちゃったし…洗濯するときも洗剤の量間違えてとんでもないことになったし……
お礼だなんて…そんなの、ひとつもないよ…？」
風磨「Aがね、嬉しそうに俺の名前呼んでくれることとか、美味しそうにご飯食べてくれるところとか、ぎゅうって抱きしめてくれるところとか、
それだけで俺は幸せなの。満たされまくってるの。」
「そんなの…誰でも出来るよ…？」
風磨「ううん、Aにしか出来ない。
こんな幸せな気持ちにさせてくれるのはAだけ。
いつも感謝してる。こんな俺のこと好きって言ってくれてありがとうって思うし…」
「……私の方が幸せすぎてやばいかも…」
恥ずかしくなったのか 顔を見ても 少し目を逸らすA
あー、かわいい。
一緒にいる時間が長ければ長いほど お互いの嫌なところが見えてきて 飽きてくるだとか、仲が悪くなるだとか、周りでよく聞くけど なにそれ？っていっつも思う。
だって、Aと一緒にいればいるほど Aの新しい一面が見られて その度にかわいいって抱きしめたくなる。
これ以上 好きになったらもう、俺 四六時中 Aにくっついてる自信がある。笑
風磨「じゃあ、こっちも見てみようかな。」
Aからもらったプレゼント
「うん！見て見て！」
急に顔を上げて 急に嬉しそう。笑
そっと、箱の中を開けると…
ん……？
風磨「待って、A……笑」
「えへへ…笑」
なんと、中から出てきたのは マフラー
暗いグレーのような色
まさか 同じ物だとは…笑
思わず、笑ってしまった。
風磨「ねぇ、俺ら仲良すぎない？笑」
「ほんと。風磨くんのマフラーだったとき びっくりしたんだからね。笑」
風磨「でも マフラー持ってなかったからめっちゃ嬉しいわ。」
「ほんとはね、ひとつのマフラーで一緒にこう、2人で巻いて らぶらぶ〜みたいなの想像してたの」
風磨「あ〜、残念ながら 叶わず、ということで。」
「えぇ〜！やろうよ〜〜」
風磨「A、そのマフラーあんじゃん？」
「ちぇー」
あれ？
ほんとに拗ねてるの？
唇尖らせて。
でも 嬉しそうにプレゼントしたマフラーを頬っぺたにすりすりしてる。
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月7日 23時
