3日目 ページ5
『莉犬、もう約束の時間過ぎてますけど。大丈夫、何かあった？』
スマホに表示されたLINEの通知に、さぁっと顔が青くなるのを感じた。
莉犬、というのは我が推しである。
そしてこのメッセージの送信主も....我が推しである。
｢えっ！？このスマホもしかして....莉犬くんの？！｣
思わずスマホをぶん投げそうになってしまった。
だがしかし、こっちの身になって考えてみてほしい。
このスマホ＝莉犬くんのスマホだとしたら....。
ここってもしかしてさ.....莉犬くんの家だったり、する？
目の前できゅるきゅるとした可愛らしい瞳をこちらに向けてくる、どこか見たことのあるわんちゃん。
この子....つーちゃんにそっくりだ。
スマホがあるんだからここは多分莉犬くんハウス。
ちょっと思考を停止したい。
もしそれが本当なら、私は推しの家の推しのベッドで寝てたってこと！？
｢いやいや、それはルール違反！！｣
私は推しのプライベートにはとことん関わりたくない主義の人間である。
顔を真っ赤にしながら、慌ててベッドから飛び降りる。
やばい、やばい、いろいろとやばい ...！
これ、誰がどう見ても推しの家に不法侵入した害悪リスナーにしか見えないよね！？
｢どうしてこうなったか分かんないけど、とりあえずここ出ないと！｣
冷静に判断し、部屋を出ると、すぐに玄関があった。
靴を借りるわけにはいかないし、このまま靴下でいいや。
そう思って視線を下げた時だった。
あれ....私こんな靴下持ってたっけ？
今着ている寝巻きも見たことない。
それにパニックになって忘れてたけどさ...
｢この声...莉犬くんに似てる。｣
私の今の声、いつも配信で聴く莉犬くんの声とそっくりだった。
何故か...嫌な予感がする。
いや、まさか！
まさかあの有名映画みたいな展開が起こったりとか、するわけないよね？
私は頭に浮かんだ1つの予想を打ち消すように、そんなわけないと言い聞かせ、ゆるゆると視線を上げた。
靴箱の立ち鏡に映る私を見つめる。
そこに映る私は....
ふわふわくるくるの短髪。
透き通るように白い肌に、小さすぎる顔のサイズ。
整った目鼻立ちに、細身な体。
天崎Aとは別人の誰かの姿が。
そしてそれはTwitterやインスタの写真、ライブでも見た我が推し....莉犬くんの姿だった。
｢もしかして私と莉犬くん、入れ替わってるっっ！？｣
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雪乃 - すぅぅ………尊いんだよっ！！！！ふざけんなよ！！！？？？目の保養だわありがとうございます！！！（謎ギレ） (2022年9月1日 22時) (
レス) @page50 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 尊いとはこのことか…_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月30日 20時) (レス) id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - がはっ‼︎あゝ、我が推しは今日も尊し… (2022年8月30日 19時) (レス) @page49 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 莉犬くん、日本一になったということはそういうことです← (2022年8月28日 20時) (レス) @page44 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
雪莉 - やったあああああああああああああああああああああああああああああ((殴 夢主ナイスだ！ストーカーざまぁ！！おばさんんんん！今いいとこだぞおおおおおおなんで来るねん！！(←おばさんに謝れ) (2022年8月28日 17時) (レス) @page43 id: d53c02d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora | 作成日時：2022年8月16日 15時
