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｢…………………助けてくれて、ありがとう、ございます｣
｢…………………………ああ！いえいえ｣
俺は羞恥心で死にそうだったが、彼女は目をぱちくりさせて驚いていた。その数秒後、彼女はパッと顔色を明るくして、俺にシャオロンやゾムに向けている笑顔を向けた。
そんな彼女にきゅんとしてしまったのは、まだ気付かないフリをする。
.
｢絶対触らないでくださいね｣
｢はいはい｣
彼は面倒くさそうに返事をする。
以前よりは幾分か喋りやすくなったが、それでもまだ気まずさは残っていた。
私達は再び中庭まで戻り、オオミフクラギの観察をする。
｢あれ、戻ってきたんだ｣
｢！ひとらんらんさん｣
｢急にどっか行っちゃうからビックリした｣
｢すみません……焦ってたもので｣
私が距離をとってオオミフクラギを観察していると、奥の方からひとらんらんさんが歩み寄ってくる。
彼はこの中庭の主でもあるので、この木のことは話しておかなければならないだろう。
｢ひとらんらんさん。この木……、一刻も早く伐採した方が良いかと｣
｢え……なに、この木がどうかした？｣
｢待って！触っちゃダメです！！｣
彼は私の声にびくりと肩を震わせ、出しかかった手を引っ込めた。
私は寸前で触れそうだった指先が空を切ったので、良かったと安堵する。
死には至らないかもしれないが、危険ではある。
今までよく大丈夫だったな、と彼に一言申したい。
｢チーノさん。この花……、さっきの本にあったでしょう｣
｢………！ほんまや…｣
｢花弁にも毒があるはずです。くれぐれも触らないように｣
私は彼に注意を促した。
すると、彼は急に私の腕を掴む。
何事かと思って振り向くと、彼は視線を泳がせて口を開いた。
｢……とかいうお前も、そんな近付いたら危ないやん｣
｢……………もしかして心配してくれてます？｣
｢は？ちゃうし｣
｢ちょっとー？お二人さん？俺にも説明してよ｣
.
青い鳥
@yuzuu__uu
この小説のifストーリーなどあげてますので、お暇な時に是非おいでください。
鍵垢でお願い致します！
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味噌かつ - Twitterフォローさせていただきました！いつも繰り返し見てます！神作だと思ってます！素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月14日 20時) (
レス) @page46 id: ed221277ea (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 柊木さん» ありがとうございます..！！そうおっしゃって頂けて嬉しいです(TT)良かったです！もっと考察出来るような深い作品に出来れば良かったのですが、自分の技量ではそうもいかず、、今後もそうおっしゃって頂けるよう頑張ります！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 白夜ちんさん» いや、彼らをそう仕立て上げた裏の支配者は私です・・・(？)是非そうしてやってください！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - すごく考察に入りたいレベルで好きです…。勝手にスパイの目星をつけて楽しんでます！ 本当に面白くて好きです！ (2021年3月12日 0時) (レス) id: 98823b925f (このIDを非表示/違反報告)
私猫(プロフ) - 夢主ちゃん？！？！ (2021年3月11日 14時) (レス) id: a5b5a226ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月3日 11時
