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総統室に足を運んだのはこれで3回目である。
今回の件についての報告を、とショッピと共に総統室に訪れた。
｢俺たちの回復力が無いと言ったそうだな。…本当にそれだけか？｣
｢はい。これ以上話してはマズいと思ったので｣
｢あの女がそう易々と、取引を持ちかけたお前を見逃す訳がない。何か隠してるだろ｣
｢は？｣
急に赤い瞳にぎろりと睨まれて、びくりと肩を震わせた。
何度問い詰められても、私はそれだけしか話していない。それにそれだけといっても、回復力がないという情報には随分と価値があるように思える。
彼は納得のいっていない様子で、手元にある書類を眺めた。
｢___この際言っておくが。俺は、お前がＵ国と繋がっていると踏んでいる｣
彼は真剣な表情で、一言一句間違いなくそう言った。
つまり私がスパイだと言いたいのだろう。
自分の心中を見てもらいたい位には潔白だが、神様でない限り心中を覗き見ることなんて不可能だ。
チーノには最初から警戒されていたし、色んな罵声も浴びせられてきたが、まさか彼にまでそう思われているなんて思っていなくて、目を見開いてしまった。
驚きで声も出ないということはこのことである。
｢今回、パーティーにお前を出席させたのも、尻尾を出させる為だ。が、お前は無傷でノコノコ国に帰ってきた訳だ。……答えはもう出ている｣
｢なっ………、待ってください！私はＵ国なんて、｣
｢だがしかし、お前の実力は確かだ。今後も仕事を続けてもらう｣
｢待ってくださいグルッぺンさん、彼女はスパイじゃありません｣
｢なら証拠を出せ。……まぁ、本物のスパイを連れてくるぐらいしないと、信用出来んが｣
彼は、ぐ、と押し黙る。
彼は私のことをスパイだとは思っていないようだ。
そんな彼にとても嬉しく思ったが、この状況で私を擁護するのは彼の立場が危ない。
私は複雑な気持ちのまま、反論も出来ずただ立ち尽くすことしか出来なかった。
｢ちなみに、この部屋にはなんの通信機も使えないようにロボロが改造した。勿論、インカムも｣
｢…！マジっすか｣
｢録音されてたら困るしな。｣
｢すぐそこまで敵が迫ってきてたらどうするんですか…！！｣
｢その時はその時だ。そこまで攻め込まれた俺の負けだ｣
｢とにかく、お前にはやるべきことをしてもらう。A、お前には特別任務を与える。この紙に書いてあることが可能な薬を規定量作れ｣
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味噌かつ - Twitterフォローさせていただきました！いつも繰り返し見てます！神作だと思ってます！素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月14日 20時) (
レス) @page46 id: ed221277ea (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 柊木さん» ありがとうございます..！！そうおっしゃって頂けて嬉しいです(TT)良かったです！もっと考察出来るような深い作品に出来れば良かったのですが、自分の技量ではそうもいかず、、今後もそうおっしゃって頂けるよう頑張ります！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 白夜ちんさん» いや、彼らをそう仕立て上げた裏の支配者は私です・・・(？)是非そうしてやってください！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - すごく考察に入りたいレベルで好きです…。勝手にスパイの目星をつけて楽しんでます！ 本当に面白くて好きです！ (2021年3月12日 0時) (レス) id: 98823b925f (このIDを非表示/違反報告)
私猫(プロフ) - 夢主ちゃん？！？！ (2021年3月11日 14時) (レス) id: a5b5a226ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月3日 11時
