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｢その女から聞き出さないとな。色々と｣
｢せやな。武器の強奪も終わったみたいやし｣
｢やっとだな。帰ったらパーティーするゾ｣
｢てかグルさん、そんな喋って大丈夫なん？｣
｢………｣
アドレナリンが出ているのか、彼にそう言われてやっと痛みを実感したらしい。
無言になったあと、急に真顔になって動かなくなった。この状態で動かなくなるのは、こちらが心臓に悪いのでやめてほしい。
しっかり出血も止まったようだし、iPS細胞の開発は成功していたようだ。今後も要観察だが、彼も元気そうだし大丈夫だろう。
また一歩研究が進んだことが嬉しくて、私は物凄く口元を緩めた。
｢おい。なんだその間抜けな顔は。もうすぐ俺死ぬぞ｣
｢死にませんよ！はぁ〜良かった！死ぬ気で開発した甲斐があった……｣
｢そういえばグルさんなんで怪我したん？｣
｢撃たれた｣
｢は！？｣
私はきょとんとハテナを浮かべたが、そういえば彼は現場を見ていなかったことを思い出す。
彼が来たのは治療した後だったので、知らないのも無理はない。撃たれた場所的にも普通は大量出血で死に至るので、予想も出来ないだろう。
しかしあの時の彼の提案がなければ、私はiPS細胞の開発なんてやろうとも思わなかった。つまり彼を助けたのは、正直言うと提案をしてくれたトントンなのである。
私は驚きを隠せないトントンを見て、薄く微笑んだ。
｢トントンさんのお手柄ですね｣
｢………え？何がです？｣
｢さて、早いとこ帰りましょう。コネシマさんの容態も心配なんで｣
｢は？コネシマがどうかしたのか｣
｢ボツリヌストキシン打たれちゃって。まあ偽物でしたけど｣
グルッペンは顔を青くしたが、その後安堵したようにため息をついた。
大体、即効性の毒ならすぐに症状がでる。しかし、彼は昏睡状態に陥っただけで息は正常だった。
つまり、催眠効果のある毒、睡眠薬に似た類の薬なのだろうが、詳細はまだ分からない。遅効性の毒でも解毒剤が効いているので、恐らく解毒できているはずである。
トントンは頭の上にハテナを浮かべていたが、彼はグルッペンに肩を貸して持ち上げた。
｢ロボロ？…おん、無事や。ショッピくんかひとらん呼んでくれへん？……おん、頼むわ｣
｢………グルッペンさん、そういえばなんで私が直前で睡眠ガスをばら撒くって分かったんです？｣
｢あん？｣
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あまね(プロフ) - 完結！おめでとうでふ！ (10月29日 11時) (
レス) @page27 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
パリラ - 凄いですね、、、もう本当に好き過ぎて一日で読み切りました！ (8月30日 10時) (レス) @page27 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - これめっちゃ前に見てそれからずっと探してたんですけどやっと見つけて徹夜で読みました、、！！スリルがあって何より菊さんが好きすぎて！！最高でした！！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年5月4日 4時) (レス) @page27 id: 1132857e69 (このIDを非表示/違反報告)
輝月(プロフ) - 久しぶりに占ツクに戻ってきたら好みの作品見つけて一気に読んでしまいました！これは今後がとっても気になります！素敵な小説をありがとうございます！ (2021年7月22日 21時) (レス) id: 4cc550c3ab (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - みちゃくちゃ好きな作品！！！！完結？おめでとうございます！！オチ…みたいけどTwitterやってねぇ…！！ｸｿｩ…他の作品でも頑張って下さい… (2021年6月25日 22時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月23日 9時
