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｢捕虜が薬品作ってるなんて兵士にバレたらやばいでしょ？誰も使ってくれないよ｣
｢まあ、それはそうかもしれませんが…｣
｢トントン達は君を信用してる。それを裏切らんようにな｣
ぽん、と肩を優しく叩かれ微笑まれたが、その瞳は決して笑ってはいない。
ぞくりと肩が揺れて、ごくりと息を飲んだ。
｢はい、皆聞いてー。昨日言ってたA。まずは生産課に仮配属させるから…アニー、頼んだよ｣
｢はっ！承知致しました｣
｢じゃAちゃん、頑張ってね。俺は負傷兵の治療しにいくから｣
ひらひらと私に手を振って、その場を後にする。
私はアニーと呼ばれた女性の傍に歩み寄ったが、彼女は私をキッと睨みつけた。
｢親の七光りの分際で、生産課なんて…。どんな手を使ったのかしら｣
｢…私はここに就職しろと言われただけですので｣
｢はっ！そうよね！！！私なんて、ここに就職する為に何年かかったと………、まあいいわ。アンタに薬作らせるつもりないから。薬草でも採ってきなさい｣
はあ！！！？！？！？？！！
なんっっだこの女！！！！！！！！アッタマきた！！！！！！！！！
今すぐにでも悪口が口から零れそうだったが、なんとか拳を握って抑えた。
他の研究員達も私を見て笑っている。
ちらりと他の課や社員を見ると、手も動かさず同僚達と談笑している。
確かに、うちの国は優秀だったのかもしれない。
確かに楽しい一時だったが、オンオフを切り替えることは最低限行ってきた。仕事中ずっと私語をするような愚行、私は、私達はしたことがない。
私はそんな雰囲気の職場に嫌気がさして、踵を返した。
.
｢はあ……………、薬草採取するかあ｣
正直あんな職場には戻りたくない。
大体、親の七光り位でそんなに妬まれるものなのかと彼女たちの人間性を疑った。
ここの国家試験はそれ程までに難しいのだろうか。だとすれば、そんな難試験を合格したというのに職務を怠って、努力してきた自分を自ら無駄にしているというのに。
先が思いやられる_______、と廊下を歩いていると、ふと中庭のような場所を見つける。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
