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｢……なんやねん、感情の起伏激しいやつやな｣
｢どうせ嘘なんでしょう。捕虜がそんな手厚い待遇な訳ない｣
｢…会わせるのは危険やしな。まあ明日会えると思うんで、今日は諦めてもらっていいですか？｣
｢………！明日？｣
｢明日しんぺい神さんとこで研修でしょ？医務室で寝かされとるはずやから。…てか、俺あんたが寝るまで帰れないんで、部屋戻ってもらってええっすか｣
彼は私と距離を縮め、私の腕を掴む。
ぐいっと強引に私の腕を引っ張り、扉を開けて私を部屋に押し込んだ。
扱いが荒すぎて、押し込まれた私はふらりと体がぐらつく。
｢じゃ、おやすみなさい。はよ寝てくださいね｣
｢この…！絶対寝てやらないから！！！｣
掴まれた腕が痛い。
バタン、と勢いよく閉められた扉の向こうにはまだ彼がいるのだろう。
はあ、と一つため息をついてベッドに倒れる。
｢やば、ねむ……｣
寝ない発言をしてからというもの、ベッドに横になってしまえば眠気は一瞬にして遅いかかってくる。
昼寝をしたというのに、私の体は睡眠時間が足りないと叫んでいるように思えた。
ぐいっと自分の頬を引っ張るもやはり眠気が勝ってしまって、彼を困らせることは出来そうにない。
｢………寝てるやん。てか、何のための布団やねん｣
意識が遠い中、誰かに布団を掛けられた、気がした。
.
｢やっほう！Aちゃん｣
｢………………あれ、！？｣
｢発表会ぶり？まさかこんなとこで再会とはね〜。これからよろしく！｣
翌日、しんぺい神です〜、と紹介されたのは見覚えのある男性だった。
私が乗り気でなかった論文発表会に参加した時、偶然彼が隣に座っていたのだった。
周りは男女卑下の文化でもあるのか私の話を1ミリも聞こうとしなかったが、彼ともう1人の参加者は熱心に私の話を聞いてくれた。
最後に拍手も送って頂いた、とてもいい人達だと認識していたのだ。
｢さーて！Aちゃん。ここは、国のめ〜〜っちゃムズい国家試験に合格しないと就職出来ないんだ。君は縁故採用ってことになってるから、あんまり良く思われないやろうなぁ。｣
｢…………縁故採用？｣
｢そ。一応グルッペンの遠い遠い親戚ってことでね｣
なんだそれ、冗談じゃない。
何が良くてあの人の親戚なんかに・・・・・。
嘘だとしても周りにそう思われるのは癪である。というか、何故素性を隠す必要が？
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
